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田中優子, 松岡正剛 / 岩波新書 (6件のレビュー)
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show5
読書会の予習として。松岡正剛の対談は初です。相変わらずの超絶博覧強記。それについていく法政大学総長もさすが。いくつかの概念を提示されるのですが、それらが動的な概念だからか、イマイチピンと来ないのも相変…わらず。若い頃イシス編集学校を受講しようと思って結局実行しなかったのだが、やっとけばよかったと思わされた。今からでも遅くはないんだろうけどやり切れる自信がない。続きを読む
投稿日:2023.11.28
hiro1548
どうにもお二人の会話が、腹に落ちてこない。特に難解なことを論じている訳でもないのに。よほど自分のリテラシーが’低いのか、それともベクトルが違うのか。二元論というかデュアル構造で日本は成り立っているが故…に、一本の原理がないというのには、「確かにそうかも」と思えるが、一方では万世一系の天皇制からは離れられないわけで。うーん、なんともだなぁ。続きを読む
投稿日:2021.07.22
kaze229
読みながら 引っ掛かりながら 調べながら 考えながら しばし、 休息しながら 読み進めていった 知的な好奇心が これでもか と 思われるほど 揺さぶられるのが うれしい 田中優子さんが これまでの…日本の歴史は 誰が何をしたか、誰が勝ったか、誰が何を作ったか の 主語の歴史である。 名を持たぬ人々の営みは埋もれ、彼らによって作られた無数のアート(優れた技術で生み出されたもの)も語られない。しかし「おおもと」は、その中にある。 の 視点から繰り出される 「日本のこれまで」と 「日本のこれから」は まことに 興味深い「問答」に なっている ぜひ、続編を読みたいものだ続きを読む
投稿日:2018.05.14
tagutti
このレビューはネタバレを含みます
<目次> はじめに 松岡正剛 第1章 折りたたむ日本 第2章 「国の家」とは何か 第3章 面影の手法 第4章 日本の治め方 第5章 日本儒学と日本の身体 第6章 直す日本、継ぐ日本 第7章 物語とメディアの方法 第8章 日本の来し方・行く末 あとがき 田中優子 <内容> 歯ごたえのある、手ごたえのある本であった。日本が欧米と違う感覚、感情を持ち、それが歴史を紡いできたこと。その由来を博識な二人がひも解いていく。かなり頭を使い、考えさせられるが、無知な私にも何となく伝わってきた。再読必至な本である。
投稿日:2018.05.12
みたみ
2018/04/15 4/21のお二方の対談を聞きにいくにあたって予習のために購入。 2018/06/26 やっと読了。お二方の教養深さと成熟した知識人としての関係が心地よい対談集。 出てくる知識は初めて知ることや、難しいことが多いのだけど、平易な語りのお陰で迷子にならずに読み切ることができた。 4/21の対談(鼎談?司会の人がかなりグイグイしていた)の際の「デュアル」のはなしとおふたりの会話する雰囲気が後押ししてくれたのかも。 読みつつ思うのは、おふたりの念頭にあるデュアルな日本は、今現在失われつつあるということ。デュアルな日本を取り戻すための方法論まで踏み込めればもっと読み応えが出たのではないかと思います。現段階では懐古主義的な内容に収束してしまっている。
投稿日:2018.04.15
koochann
日本学者2名による日本についての問答、また日本への問答。多くのテーマにより喧々諤々の話し合い。田中優子さんは法政大学の総長としてテレビに和服姿で出ていることが多いが、その背景として祖母が京都の遊女だっ…たという、そこから来ているのだ。天皇がなぜ着物を着ないのかが不思議との意見は、その通りで、日本的なものの象徴である天皇ご一家に和服を着てもらうことは重要だろうと思う。松岡氏もまた京都の呉服屋の出で日本の古い伝統を知り尽くしているように感じる。2人が「国家」という言葉を、おそらく明治の福沢か徳富蘇峰民あたりがStateの略語を造ったのだろうと思って調べてみると、何と聖徳太子の17条憲法に登場するので驚き、そして中右記や平家物語にもあることから衝撃だという場面は面白かった。しかし、秀頼が方広寺の鐘に「国家安康」の銘を刻んだという話も有った!田中氏が中国は漢字そのものに霊力、日本は発音に霊力があると考える!という。成程、気がつかなかったが、確かにそう思う節はいろいろ感じる。続きを読む
投稿日:2018.02.06
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