【感想】子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める!

レイチェル・ブライアン, 中井はるの / 集英社女性誌eBOOKS
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
15
6
2
0
0

ブクログレビュー

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  • ミラク

    ミラク

    このレビューはネタバレを含みます

    一部、法律や投票に関する部分は違うし、本はもう少し詳しく書いてある部分もある。
    『例え話』が多いので一見すると『何を言ってるの?』と思ってしまうかもしれないという点はある。

    そして、私も読んでいて、ん??と思ってしまう。

    基本的に『性交に関することや、身体への接触に関する話』として読むと、例え話でも入り易いかもしれない。
    でも、やはりこの本は読む人を選びそうだなと思う。
    『ハグ』という行為はそこまで日本に広がっていないとか、このコロナの時代もあって人との接触が減ったせいもあるケド。



    『ハグしていい?』『ダメ』というページがあるケド、子供を抱きしめる人は子供にそんな事を聞いて来ない。子どもだから触っていいと思っている人が多い気がする。もしくは親に聞く=子供の意志は確認しない。



    最初の章は同意についてで、『あなたに選択肢がある』『自分の身体の事は自分で決める』と言うような事が書いてある。
    2章は自分の気持ちについてなのだが……この章、わかり辛いなと感じる。
    3章は同意すること、同意を貰う事。要は、相手に関する事はちゃんと相手に質問する。そして、相手の話を聞くという事が書いてある。

    着てる服で同意かどうかは決められないと、水着を着ている子を突き飛ばしてはいけないというのがあるけど……そんな事をする人いる??と思いながら見てしまった。 日本版だとここに、『ミニスカートだからと痴漢してもいいわけではない』みたいなものが入ってきそう。(実際の痴漢はミニスカートだからというよりも、大人しそうな子を狙うらしいけど)


    4章は気持ちが変わってもいいという事を説明している。
    断ったら相手が怒るかもしれないケド、それでも自分で決めていいとある。

    5章は安心して付き合える関係

    6章は自分も同意を忘れちゃうことあるよね。だから、『同意をとる練習』が必要となっている。
    同意は意識しないと忘れてしまう。断られても、断ってもいい関係がいいけど、その為の練習は必要。

    7章は誰かを支える説明。被害を受けた人には「君は悪くない」と伝えよう。

    8章はささえあう説明。

    『まわりのだれもが「同意」をちゃんと実行できているわけじゃない』

    身も蓋もない終わり方だけど、それが現実なんだよなというのも痛いほどわかる。
    だから、わからない人と話すより、わかってくれる人と話そうねという話なのだが……この『同意』がわかる人を探すのが大変なんだよな。とも思う。

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    投稿日:2024.02.29

  • 小学校司書まえだ

    小学校司書まえだ

    子ども向けに書かれた本ですが、親も一緒に読んでもらいたいと思い選書・購入しました。

    相手の気持ちを考えよう…ではなく、
    相手の気持ちをきちんと相手に確認しよう・聞いてみよう、そして尊重しよう。
    そして自分の境界線はどこなのか考えよう。

    ということかな…と思いました。



    続きを読む

    投稿日:2024.01.11

  • あずさ

    あずさ

    内田舞さんの「ソーシャルジャスティス」という本を読んでいて何気なく出てきた「同意」。気になっていた翌日、早速この本を図書館で見つけた。
    大人も読んで気づきになる、そして過去の自分自身や自分がしたこと・されたことを思い出す。幼い頃に読めていたら当時の私も救われていたろうなと感じる。でも、今知ることができたからラッキー◎
    今後購入する。
    2023.10.09
    続きを読む

    投稿日:2023.10.09

  • T.Oki

    T.Oki

    自分の体のことは、自分が決めていい。一度決めたことだって、変えていいんだ。自分の王さまは自分だからね。子どもが自分を守るための基本的な考え方、身の守り方をイラストを用いてわかりやすく解説した一冊。

    人と付き合う上で、自分と他人の境界をはっきりさせておくのは、とても大切だけど難しい。特に幼い頃は自他の区別が付きづらい。この境界「バウンダリー」の概念をわかりやすく解説してあった。主人公のイラストがころころ変わってしまうのがちょっと分かりづらかったけれど、色んな子が主人公になることで幅広い読者に対応しているのだろう。大人でもバウンダリーの考え方はともすると忘れがちなので非常に勉強になる。そして身を守る術を子どもに身に着けてもらう上でとても大切な一冊だと思う。ソフトな書き方をされているけれど、性的被害そして加害を未然に防ぐのにとても役立つ。自分と相手の両方が同意やバウンダリーの概念を共有することで初めてお互いの気持ちを思い合える関係になれるので、何度も読み込んで人に伝えられるようになれればいいなと思う。こうした本が増えて、広く読まれて理解が進むことを願う。続きを読む

    投稿日:2023.06.24

  • 架空の学校図書館

    架空の学校図書館

    「同意」
    人によって「バウンダリー(境界線)」は異なる。全ての子どもが嫌なことには嫌と言い、良いことには同意する。それが当たり前で、そしてそれが尊重される世の中であって欲しい。
    大人にも気付きが多い一冊。
    巻末には各種相談窓口も載っています。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.23

  • 熱血虎党

    熱血虎党

    自分の意思は主張しよう、そして、他人にはきちんと聞こうということを、子どもに分かりやすく書いた本。
    極端に笑えるダメな例もあり、そこもまたよし。

    投稿日:2023.03.15

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