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草凪優 / 新潮文庫 (3件のレビュー)
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a24k31
官能小説ですが文章は上手いし人間をリアルに描写できているため、性的満足を得たいだけの読者以外にも興味を持って読めるのではないでしょうか。 私はこの作家のファンなのですが、大きな理由は視点が主人公の男性…で固定されている所です。多くの官能小説では、男性の心理描写と女性の心理描写が交互しますが、なぜヤラれる側の女の心理に共感しなくちゃならないんだって興ざめします。また官能小説に登場する女の心理や性衝動には心理描写という形で明文化してはならない謎の部分があるべきで、それを解明すべく想像を巡らす作業が読者の感情没入をより深くするんじゃないかと思います。もちろんそのためには男からみた女の言動や表情等の描写が巧みでなければならないのですが、この作家は上手いですね(重複w)。 このような官能小説家が増えることを願っています。続きを読む
投稿日:2020.06.05
office4690
草凪優の官能小説はライトなエロ小説とは一線を画する。同様な小説家として花房観音が挙げられる。小説をしっかり読ませた後、何かしら考え深い思いをさせられるわけだ。ただただやってるってだけじゃない(笑
投稿日:2017.03.21
reinou
このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ 2014年刊。まさに現代の中年・中間管理職の閉塞感を顕わにした小説。仕事のノルマ主義(≒成果主義)が職業人を圧迫してきたのは平成期に限らないが、さらに家庭でも夫、父としての「適切」な役割を期待され、強要され、この役割を演じなければならない家庭も逃げ場ではなくなっている。どこにもあるはずのない逃げ場を求める心性を痛く描写するのが本書である。勿論、官能小説なので「寝る」描写がてんこ盛りで、夫の「逃げ場」も不倫(かつ、愛人も夫持ち)なのは読み手を選ぶだろう。が、夫の身勝手さのツケか、彼の魅力の無さか。 その理由は不明だが、妻も他の若い男と不倫関係にある。しかも、妻・夫の何れが先に不倫したのか明確にせず、互いの善悪が相対化されているのだ。現実には不倫に至るケースは多くなく、閉塞感を誤魔化しながら生活しているのだろう。となれば、不倫の部分をファンタジーと解釈した上で本書を読破した後、何とも時代を切り取った感を感じたのはそれなりの理由があるのかもしれない。ともあれ、著者、こんな作風だったんだと意外の念。
投稿日:2017.01.23
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