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加賀乙彦 / ホーム社 (2件のレビュー)
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総合評価:
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nobuimamura
加賀さんは自伝的小説として「永遠の都」「雲の都」を書いているが、フィクションと実際がどう違うのか種明かしのために自伝を書かれたと言われている。ただ「科学と宗教と死」でもかなり自伝的な話が書かれているし…、今回の書はそれを膨らませたものといっても良い。奥さんを突然になくされたこと、東日本大震災のことが大きな契機になっていると思われるが、死刑囚を研究することで若い頃より死に付いて考えてこられ、晩年のキリスト教体験を含め、著者の生き方、哲学の集大成の書物と言ってよいだろう。小説家なので読ませる文章ではあるが、グイグイ引き込まれてアッという間に読めた。読後もずっしり心に残る書であった。続きを読む
投稿日:2013.11.27
namikazetateo
300頁のハードカバーだが、春休みの昼間、一気に読み終えた。医師で小説家の自伝だから、文学と医学の専門的な話題多いのだが、阪神大震災が題材の「夕映えの人」読んだ時の感慨に似て、香るような簡潔な文体と誠…実な生き方で苦にさせない。深いことをわかるように書いてくれる。根底に深い人間信頼があるからだろう。作者渾身の長編小説を読みたい、と思った。続きを読む
投稿日:2013.03.24
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