【感想】世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方

大塚篤司 / ダイヤモンド社
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
8
6
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • kratter

    kratter

    アトピーの治療と周辺情報について本当に丁寧に纏めてくれています。

    基本的には、エビデンスの王者と言われる"標準治療"、ステロイド使用が王道だと言うことです。
    その為、民間療法の誤り(医学的な根拠に欠かる)を指摘しつつステロイドについて多く紙面が割かれています。
    ステロイドは悪魔の薬、と言うイメージを覆しつつ、肌が黒くなる事の無根拠さ、プロアクティブ療法のやり方、保湿剤と併せて使用する時の順番、等知りたかった事が網羅されています。
    新薬のデュピクセントについても知れた事は良かったです。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.25

  • さくら

    さくら

    内容が難しそうと思いつつ、自分の遺伝でおそらく我が子にもアトピーが生後3ヶ月で出てきてしまったので読みました。Twitterでフォローしている小児科医の先生がお薦めしておりました。
    リアクティブ療法しか知らなかったので量には気をつけつつプロアクティブ療法を試してみようと思います。
    とてもやさしい言葉で説明してくださってるので読みやすくすらすら読めました。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.30

  • ミッフィー

    ミッフィー

    20代で出会いたかった本。
    標準治療の皮膚科はたくさんありますが、本当に正しい塗り方を教えてくれる皮膚科は少ない印象。
    実際に看護師さんに塗ってもらえると、いかに今までの塗り方が間違っていたかわかります。
    皮膚科探しも大変なことなので、ぜひこの本を読んでほしい。
    本屋で1600円+税払うだけです!
    私のように10-20代を棒に振らないでほしい。
    私はこの本にあるような正しい塗り方(FTU)に辿り着くまでに28年かかりましたので......
    続きを読む

    投稿日:2022.11.24

  • haru

    haru

    アトピー性皮膚炎の治療を続けている患者の立場で読んでみて、とてもよかったです。
    今の時点でわかっている、治療に役立つ知識を知ることができました。

    標準治療やステロイドについて、しっかり説明してくださっていることも、私にとっては安心につながりました。

    そして、民間療法のことについても。

    若い頃は、藁をもすがる気持ちで民間療法も頼り、そして撃沈(数ヶ月間、日常生活に支障をきたすレベルで悪化)した経験を持つ身として、「当時の私に読ませたい」と思う内容でした。否定するのではなく、あくまでもわかっていることをベースとして説明してくださっている大塚先生の姿勢に信頼の念を抱きました。

    読んでよかったとしみじみ思う一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2022.06.08

  • Keiko*

    Keiko*

    医者への不信感から民間療法に走る。
    本当にそうだと思う。忙しいのは分かるけど、上から目線の医者は良くない。医者の見分け方が分かりやすく書いてあって面白かった。

    投稿日:2022.02.23

  • dattsu

    dattsu

    エビデンスレベルに基づく医療選択を。海外ジャーナルに論文を通している著者が、普段読者をしない層まで分かるように本を書いてくれている

    【感想】
     私はアトピー持ちなので、読んでみた。「アトピーの治し方」では一冊持たないからだろう、本書の半分以上は医療情報リテラシーにまつわる話で占められる。研究に疎い人や普段本を読まない人にも分かるようにRCTやメタアナリシスを解説している。本書で何度も語るように「医療は患者さんの気持ち・不安に寄り添うことが大事」「医者が正しい情報を押し付けても、解決しない」と語っているように、非常に優しく、丁寧な作りとなっている。巷の売れ行きのビジネス本ぐらい読みやすい作りとなっている本書が、バリバリの研究者・医師によって書かれていることに感動。忙しい中、合間を縫って本書を刊行していただいたことに感謝。
     アトピーの治療法として学べたのはシンプルだった。基本的にステロイド処方の標準治療は最もエビデンスレベルが高く、過度に恐れることはない。医師から指示を受けたとおりに薬を使うこと。あとは適切に保湿を行うことだ。かゆみがあっても爪を立ててかくのは避ける。目の周りがかゆくなることがあっても、叩いててはダメ。冷やすことは1つ有効である、などなど。
     私はアトピー持ちかける鼻炎アレルギーなのだが、著者曰く、アトピーのの患者は別のアレルギーも引き起こしやすいらしい。これを「アレルギーマーチ」と呼ぶそうだ。
     あと、個人的にポイントだったのが医学博士という肩書きだけでは信頼する根拠に値しない、と指摘していたこと。医学博士は、大学によって取る難易度が全く異なるが、どれも一緒くたにして「医学博士」と語られてしまうという。私も、巷の医療本(それも年配の著者でタイトルが過激なもの)では、民間療法の根拠をサポートするように医学博士が使われていることが多く、訝しかった。そのことを、現役の研究者・医師である著者によって指摘をしているのは、素人である私にとって意味があった。
     個人的に目立った発見はなかったものの、医療情報リテラシーが低い層にも手に取りやすいコンセプトで手に取りやすい本になっているところが良い。今日もYoutube、web広告の質はかなり酷く、相変わらず皮膚ケアに悩む人を搾取するきらいがある。本書にあるような正しい医療情報選択の知恵が広まることを願うばかりだ。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.05

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。