【感想】ヒロシマ・ノート

大江健三郎 / 岩波新書
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
6
11
2
1
0

ブクログレビュー

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  • seiyan36

    seiyan36

    著者、大江健三郎さん(1935~2023)の作品、ブクログ登録は3冊目。

    本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    広島の悲劇は過去のものではない。一九六三年夏、現地を訪れた著者の見たものは、十数年後のある日突如として死の宣告をうける被爆者たちの“悲惨と威厳”に満ちた姿であり医師たちの献身であった。著者と広島とのかかわりは深まり、その報告は人々の胸を打つ。平和の思想の人間的基盤を明らかにし、現代という時代に対決する告発の書。

    ---引用終了


    著者にとって、1963年は、転機の年になったようです。

    1963年 長男・光が、知的障害をもって誕生。
    1964年 『個人的な体験』
    1965年 『ヒロシマ・ノート』


    ウィキペディアによると、

    ---引用開始

    障害を持つ子との共生、核時代の問題という終生の大きなテーマを同時に二つ手にしたこの年は、大江にとって重大な転機の年であった

    ---引用終了
    続きを読む

    投稿日:2024.05.02

  • マサ

    マサ

    ヒロシマノート読了。大江健三郎さんの小説もいいけどまずはこれを読んでみたかった。やっと読めた。
    1965年と被爆してからわずか20年後の作品なので、よりヒロシマ的な方たちの奮闘、葛藤がよく分かったし、軽々しくごちゃごちゃ言えるわけがない。
    とにかくいろいろな人に読んで考えて欲しい作品。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.23

  • Tomoki

    Tomoki

    このレビューはネタバレを含みます

    広島旅行中に読了。ここで内容を振り返るのもなかなか辛い。原爆の後遺症に苦しむ人々にとって、命を断つことは何ら不合理なことではない。それでも彼ら・彼女らは生き続ける。彼ら・彼女らは、自分が生き続けることで、これが核がもたらす帰結なのだと、これが人間の浅ましさなのだと、訴えかける。そのことに、筆者は人間としての威厳を感じとる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.14

  • kylyn3

    kylyn3


    (2023.06.02)
    [題名]『ヒロシマ・ノート』
    [著者]大江健三郎
    [出版]岩波新書
    [動機]岩波新書のガイド本で、
        多くの文化人がお勧めに書いていた。

    投稿日:2023.06.02

  • かや

    かや

    大江健三郎さんが亡くなり、G7広島サミットが開催される中で読みました。私が生まれた頃の広島の被爆者の状況が随所に記述があり、胸が痛くなりました。ケロイドや顔を被爆して外出もできない若い女性のことを想像するとやりきれない気持ちになります。多くの方の犠牲の上に、今の広島があると改めて深く平和を願います。続きを読む

    投稿日:2023.05.21

  • あけちゃん

    あけちゃん

    大江健三郎氏の訃報を受け、ずっと積読となっていたこちらを。
    終戦後何年も広島の原爆被災者から、その苦悩や悲惨さは語られなかった。ずっと存在していた被爆者に対する差別。誤った原爆症に関する情報。。。
    れてはならない事、持ち続けなければならない信念がある。
    大江氏のご冥福をお祈りします。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.30

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