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瑞佐富郎 / スタンダーズ (2件のレビュー)
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モネバターチキン
プロレスラーの表と裏がバランスよく描かれていて1つの短編映画を見せられたかのよう。三国志のエピソードを読むかのような詩的な美しさに溢れている。
投稿日:2022.01.17
takumirex
このレビューはネタバレを含みます
「鎮魂歌」は「レクイエム」と読む。 サブタイは「リングに生き、散っていった23人のレスラ ー、その死の真実」。登場するのは既に故人となってい るプロレスラーばかり。力道山など、黎明期の選手のチ ョイスは無い。つまり、全員が僕にとってある程度思い 入れのある選手たちである。 瑞佐富郎氏、前作の「平成プロレス 30の事件簿」の時に も感じたのだが、かなりグッと来る文章を書く作家だと 思う。大きなブロックでの倒置法の使い方が絶妙であり、 章全体を読むことでイチイチスッキリ出来る。淡々とし た文体なのにもかかわらず、説得力は抜群。そして、プ ロレス関係の書籍にありがちな“胡散臭さ”を殆ど感じ ないのは、もう才能と言って良いのかも。 結果、23エピソード中の15エピソードで目頭を押さえ る始末(^^;)。特に最近鬼籍に入ったビッグバン・ベイダ ー、マサ斉藤、輪島大士、ザ・デストロイヤーに関する 記述には、なんとも言えない寂しさに包まれてしまった。 もう完全に認める。 この作家の描く「プロレス」は、プロレスに対する愛と 優しさに溢れた、すばらしい作品ばかりだと思う。今後 もたくさんの作品をリリースして欲しい。出れば確実に 読むので。
投稿日:2019.11.07
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