【感想】十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏―(新潮文庫)

塩野七生 / 新潮文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • aishiy

    aishiy

    王座に座った最初の近代人と呼ばれる神聖ローマ帝国フリードリッヒ二世の巧みな外交により、イェサレムではキリスト教徒とイスラム教徒が共存することになった。

    投稿日:2024.01.19

  • 帆掛船

    帆掛船

    2019/5/4読了
    令和になって、最初に読んだ本であった。
    十字軍は、聖都エルサレム奪還を目的とした、武力を伴う巡礼という扱いだったとの事。とは言え、200年くらいの十字軍の歴史の中で、エルサレムに近付けもしなかった事(第2次)もあれば、お付きの枢機卿がエルサレム再復のチャンスをブチ壊したり(第5次)、フリードリッヒ2世が外交交渉のみでエルサレム再復した(第6次)のを一切認めず、ルイ9世を送り込んでブチ壊したり(第7次)――そもそも、戦争はロクでもない事だが、神の名を借りて行われると、更にロクでもない事になるのだな、と思わざるを得ない。続きを読む

    投稿日:2023.10.01

  • サラリマヌス

    サラリマヌス

    「十字軍物語」の最終巻。大きくは第六次(皇帝フリードリヒ)、第七次(聖王ルイ)、アッコン攻防と進んでいき、ついに「十字軍」はその役目を終える。第一次から一貫して指揮系統一本化の困難に悩めされており、それは諸国参加型であるが故、あるいは海軍をイタリア諸都市に外注するが故と語られる点が印象に残った。昨今でもコンサルや非正規社員に頼りがち...というのはよくある話で中々に思うところがあった。続きを読む

    投稿日:2023.04.06

  • kaz.f

    kaz.f

    登場人物の中で教皇が一番血の気が多い。
    数世紀後にイラク戦争やアラブの春がどう扱われるのか。
    今後オリエントの復権はあり得るのか。

    投稿日:2022.11.13

  • cinejazz0906

    cinejazz0906

    地中海貿易の覇者ヴェネツィアの海軍主導による第四次十字軍と「ラテン帝国」の樹立、戦闘をしないで聖都イェルサレムを共同統治することをイスラム圏と約して帰国した神聖ロ-マ帝国皇帝フリ-ドリッヒ二世、〝聖都イェルサレムの解放は、異教徒との話し合いによるのではなく、キリスト教徒が血を流すことによって成し遂げられる〟の十字軍の末路は、聖都奪還失敗の責任をテンプル騎士団に着せた「でっちあげ裁判」で弾圧、ローマ法王のテンプル騎士団の解散宣言をもって「神が望んだ戦争」の幕が閉じられた。十字軍の惨憺たる歴史は、現代のイスラエルとパレスティナとの紛争のみならず、戦争の災禍を招いてしまう愚かな人間の悲しき業なのかも知れない。続きを読む

    投稿日:2021.10.15

  • hiroki-musashino

    hiroki-musashino

    十字軍の活躍と没落を描いた最終作。イスラムの軍勢に囲まれた海洋都市アッコーでの最後の籠城戦における騎士団の生き様と死に様が切ない。

    投稿日:2021.08.09

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