【感想】旧皇族が語る天皇の日本史

竹田恒泰 / PHP新書
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
2
6
4
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • post

    post

    日本は権力者はNo.2、権威者がNo.1という伝統がある。藤原氏、平清盛、鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府、ずっと天皇を利用しても天皇そのものにはなろうともしない。

    日本の強さは政治が揺れても、もっと言えば政変が起きてもNo.2が変わるだけで、No.1は変わらないからびくともしないこと。ずっと日本という国は変わっていない。
    これは世界に類を見ない事。

    これは何度も断絶の危機に見舞われながら守られてきた万世一系の皇統のおかげ。
    万世一系が正文化されたのは天武天皇の記紀編纂。これがなかったら今の皇室、日本という国体はなかったかも知らないと言えるほどの功績。

    天皇とは何か。教科書的には日本国の象徴であるが、筆者は祈る存在だという。深い言葉だと思う。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • らい

    らい

    分かりやすく、ざっくり日本の歴史が知れます。最初に日本神話が説明されますが、神様の名前にルビが振っていないため誰が誰だか分からなくなりました。
    著者自身旧皇族家の方ということで非常に興味深かったので拝読しました。難しかったですが面白いです。続きを読む

    投稿日:2022.02.05

  • Kimura Naoto

    Kimura Naoto

    このレビューはネタバレを含みます

    天皇というスコープから日本史を紐解いたもの。

    あー!それあったなぁ〜っと
    日本史の復習になった。
    高校の時、幕府と朝廷の違いってなんや、、と
    よくわからなかったことを思い出した。笑

    国うみの神話から徐々に現実感が出てくる。
    天皇がこうも続くって本当にすごいことだ、、、

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.03.22

  • ドラソル

    ドラソル

    テレビだけではなく論壇もにぎわせている皇族の流れをくむ竹田恒泰による、天皇家を中心とした日本史を綴った一冊。

    天皇家中心の視点は古代と明治維新前後以降はあまりないので、そうでない時代の記述が勉強になった。続きを読む

    投稿日:2017.04.17

  • rafmon

    rafmon

    最近では皇族芸人のような言われ方もする竹田氏。30代前半でこの書を書き上げた事に先ず驚かされるが、しかし、皇族という特別な存在をどう考えれば良いだろう。天皇を語るのは簡単ではない。竹田氏は、これを 祈る存在 として、上手く表現している。まさに、祈る存在 なのだろう。

    人間は外敵から自らを守るため、一まとまりの部族形態を取る。外敵との戦いに備え、機能的に動くためには家父長制を少数統合した形で、組織が必要とされる。これは、支配欲を潜在欲求としてもつ人間社会にとっては自然発生的な事かも知れない。外敵に支配されぬために、組織に委ねる。時にシャーマニズムであり、時に武力がその長となる要件となる。そして長が政を仕切る。日本社会は、この様な部族形態から起こった。人間は支配欲を潜在欲求としてもつ。そして支配欲の完成体が神である。しかし、人は、人の中に神を作りたくない。その知恵が原始においてアニミズムや宗教を生んだ。

    支配の完成時期が原始の状態に近ければ近いほど、支配者と神の融合が進み、作中の言葉を借りるなら、世界最古の国家となる日本は正に、この状態にあった。宗教の発生と支配者の出現が重なった。また、神格化にはもう一つ条件がある。聖書を残すことだ。古事記や日本書紀が、この条件を満たした。加えて、神器がある。爾来、天皇は限りなく神性を備えた特別な存在になる。この事は、国家にとっても、歴史の監視役として機能を果たし、他国のように、時の政権に歴史を改竄されない利点を生んだ。

    皇族というのは、この神における神事を事務的に支えるために必要な存在である。人間が、神?というのは信じぬのだが、それは、お金がカロリー交換の媒介として、集団信仰するくらいに、皆んなで信じようという類のものかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2016.03.12

  • poron330

    poron330

    天皇が日本の歴史それぞれの時代にどのように関わってきたかを振り返る本です。日本は同じ国家体制が続いている世界最古の国なので、2000年の歴史を新書版で振り返るのもなかなか大変です。歴代天皇は125代いらっしゃるので全てに言及するのは無理。歴史に強い影響を与えたところが中心です。
    竹田さんは旧皇族の生まれで明治天皇の玄孫32歳。私は縁有って竹田さんとお話をさせて頂いたことがあります。現在の皇室についての問題点を分かりやすく、ユーモアを交えて教えて頂きました。とても大きな声で明るく話される姿が印象的でした。GHQが皇族を直系に限定しなかったら、今でも皇位継承権を保有していたはずの方です。皇統の断絶を避けるために、旧皇族男子に限って現皇族女子との入籍により身分を皇族に復帰出来るよう、皇室典範を改正する必要があると考えます。
    続きを読む

    投稿日:2015.01.16

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。