0
安田純平 / 集英社新書 (7件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
Mike
2007年〜2008年ごろのイラクの戦場で働く民間人労働者の様子を、実際に現場の一員として働いて体験した上でのルポ。貴重な情報だと思います。非常に興味深く読みました。
投稿日:2019.01.08
reinou
このレビューはネタバレを含みます
2010年刊行。戦争の民営化というのは、マクロの視点では「戦争の経済学」等でも論じられている。本書は、イラクでの人質経験のあるジャーナリストが、「戦争の民営化」の典型たる民間軍事会社に関わる一労働者となって「潜入取材」し、戦後イラクをミクロの視点からレポートする。凡百の戦場体験談とは異質なレポで、某氏による「現代ワーキングプアの『希望が戦争』」との叙述がいかに空虚・空論であるか、を迫力ある生々しい叙述で描く(ただし、某氏とは真意を異にするが、著者も同種の主張を展開)。例えば、着弾の説明箇所がそれ。 しかも、着弾現場にいた人といなかった自分の体験とを冷静に比較できている点も、レポートの良質性を担保するものであろう。また、戦後イラクの混乱が単なる宗教的対立ではなく、むしろ、米軍の利権にありつけたものとそうでないものとの対立というのは、現地の対立構図を直接見聞しないと判り得ないのではなかろうか。著者に対する匿名の批判があるようだが、批判する側が恥かしくならないのか、と思わせるような、ジャーナリスト魂に溢れる一品である。
投稿日:2017.01.19
ユエヅヅ
現地の様子が知りたいために、現地で労働をするとは、作者のジャーナリスト魂には頭が下がる。 だが、本文での作者の主張には全く同意できない。 内容が合っているか不安だが、下記のようなものである。 ・イラ…クに行くことは、自国民の迷惑となる ・戦場で働くという選択肢もこれから出てくる これから先、戦場で働きたいという者は確かに出てくるとは思うが、少数派だと思う。 イラクに行くことで、周りに迷惑をかけるというのは、その通りだと思う。家族に作者のような思想を持つ者がいれば、気が気でない。自分の思いもよらないところで迷惑をかけているかもしれないという見方も必要だ。続きを読む
投稿日:2016.02.13
kenny080
現代の戦争については、商売として成り立っている。 ということが分かったのは新鮮だった。 いままで、そのような視点からニュースを見ていなかったため。 戦争は金がかかると言われるが、なにに金がかかってい…るかが分かった。具体的には、兵の食事・施設建設・警備などなど… 戦争をするために多くの現地の人々が従事している。しかし、その反面、アメリカ軍から働いていることを理由に狙われていることも多くある様子。 読んだ感想は、繰り返しが多すぎて飽きる。 実際に読む終わらなかった。 体験として、素晴らしく興奮する取材だったと想像できるが文章、構成ともにつまらない。続きを読む
投稿日:2012.10.11
yav_un_ours
戦場労働の実態を記録するというルポルタージュとしての価値は大いに認められるが、潜入取材を敢行した著者の考えには賛同できない点が多い。 戦場に身を置いてその辛辣さを体感したいという野次馬精神や、他人…に真似のできない取材成果を認められたいという願望が、ルポルタージュの本来の価値を損なってしまっている気がする。 筆者には、今後、さらなる活躍を期待したい。続きを読む
投稿日:2012.01.22
gyuichi
事実としては大変面白かった。しかし、ところどころでの筆者の考えはやや強引であり短絡的であったと思う。
投稿日:2010.09.26
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。