【感想】OODA LOOP(ウーダループ)―次世代の最強組織に進化する意思決定スキル

チェットリチャーズ, 原田勉 / 東洋経済新報社
(24件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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7
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ブクログレビュー

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  • まつを

    まつを

    oodaというコンセプトは非常に有用に思います。本の中に指摘がありますが、PDCAが正解のように言われている現状の中で、明らかにそれでは足りない思考方法を求められるパターンがあります。
    それがどんな場面か、OODAなら何ができるかという話に加え、よくある『戦争における戦略とビジネス戦略の関係性考察』についても踏み込んでると思います。企業戦略観点では必読に思います
    ・OODAループは企業戦略のレベルのためであり、そもそもPDCAとはレイヤーの違うものかとは思いました。PDCAが実務者目線のものに思います。
    ➜PDCAよりもOODAのほうが現代において優れてる!みたいな論調は明らかに誤りだとわかりました。(本の中にもそう書いてない)棲み分けされるべきもの。
    ・戦略論のレイヤーとしての読み物として、大変参考になります。特に組織文化のところは、メンバーの自発的な活動がなぜ必要か、理解できる
    ・訳者解説のほうがわかりやすかったりするので、本が冗長に感じます
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    投稿日:2024.05.12

  • totakeoido

    totakeoido

    oodaループ 観察→意思決定→決断→行動になる
    理想は暗黙的コミュニケーションの決断を除く、観察→意思決定→行動
    PDCAとの比較では、ウーダループは未知の上流の仕事で多い不確実性、創造的、事実データ、現場判断
    最近のAIの人間判断といったところか
    ただPDCAがまるでいらないというわけではなく、資源と結果に対してコントロールするのに必要
    ただどちらにせよ焦点と方向性を最初に示すことが大事

    詳しくはこちら
    https://takeoido.hatenablog.jp/entry/2023/05/05/173055
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    投稿日:2023.05.05

  • 大スミ

    大スミ

    ・戦闘機を操る人たちは言うまでもなく極限の競争状態にある。その中で機動性や、それを可能にする暗黙知が重要だと考察された。
    ・多くの組織において、計画 Plan にかかる膨大な時間と、成果よりも計画通りにすすむことが重んじられる本末転倒とを考えると、「計画しない」ことは良い手になりうる。
    ・ただし、上にも書いたとおり、暗黙知が通用する少数精鋭の戦士たちだからできたという点も見過ごしてはならない。
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    投稿日:2021.08.16

  • 横

    PDCAとともに、比較されてよまれてはいかがでしょうか。仕事はループであることは変わらないので、アプローチの仕方について、いろいろブレがあったほうが、考え方や対応策に幅が出てくると思います。

    投稿日:2021.04.25

  • 小島康平

    小島康平

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルから期待した内容と違っていた。
    全体に対してOODAループは一部の概念で、PDCAサイクルに至っては触れられてもいない。
    そもそも英語の原題は『CERTAIN TO WIN』で、『勝つための確証』といったところ。軍事戦略をビジネスに持ち込むことを主題としている。それを除けば、センスメイキング理論やタイムベース競争について理解を深めることができる。それにしても原文そもそもが回りくどいし、邦題やカバーデザインに脚色が過ぎる。

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    投稿日:2021.02.06

  • mysterymanbo

    mysterymanbo

    2004年に原書が発表され、2019年に日本語訳ということで、本書は翻訳者の原田氏が各章のサマリーと最後にまとめて解説というアップデートした内容になったことで、怪我の功名か、より理解しやすい内容となっている。
    忙しい人は、各章のまとめと最後の解説だけ読んでも大筋の理解は可能。しかし、経営コンサルタントでもある著者の分析手法も素晴らしいので読んでおいて損はない。
    例えば、戦略モデルにおけるハードとソフトの決定的な差異の指摘(P74)、電撃戦における成功の4つ要因のビジネスへの適用(P88)、OODAの神髄は以心伝心であること(P124)など興味深い示唆に富んでいる。
    そして、巻末の訳者解説は必読です。
    アップルの幹部が「当社では3か月計画を事業計画と言い、1か年計画を中期計画と呼びます」「日本では、3か年計画や5か年計画を中期計画と呼んでいますが・・」「それは、ドリームといいます」というネタ話から始まり、成功した日本のPCDAサイクル(トヨタ)には暗黙の裡にOODAが組み込まれているという指摘、雪の中で遭難した偵察隊がいかにして帰還できたのかという事例やPCDAサイクルとOODAループの比較図(とてもわかりやすい)など本書を理解するうえで優れた手引書となっている点は高く評価したい。

    以下は本書PRから。
    不確実性の高いビジネス環境に〝計画〟はいらない!
    世界最強組織のアメリカ海兵隊が行動の基本原則とするOODAループが、いまアメリカの優良企業に広がっている。OODAループとは何か? PDCAサイクルと何が違うのか?OODAループの提唱者であるジョン・ボイドの愛弟子である著者が、ビジネスを事例にOODAループを解説した古典的名著、待望の翻訳!
    ***
    ◆OODAループとは?
    観察(Observe)→情勢判断(Orient)→意思決定(Decide)→行動(Act)という4つのフェーズをサイクルではなく、ループさせることで、目の前で起こっている環境に合わせた判断を現場レベルで下し、組織で目的を達成するための意思決定スキルです。

    ◆AI時代に求められるスキル!
    ここ数年、急速に発展している、AI、IOT、ビックデータ、ソーシャルメディアという流れのなかで、リアルタイムにデータを収集し、即座に判断して行動に移すというOODAループが競争優位を築くための鍵になります。

    ◆勝つべくして勝つ組織に変わる!
    OODAループを高速で回すためには、組織文化が基礎となります。チームメンバーが同じゴールを目指す組織が共通して持つ組織文化です。
     ・相互信頼を醸成している
     ・直観的能力を活用している
     ・リーダーシップ契約を実行している
     ・焦点と方向性を与えている
    OODAループを取り入れることで、この組織文化を生み出すことにつながります。

    ◆不確実性の高い環境で活躍する変革型リーダーになれる!
    OODAループは変革を求めるリーダーに必須のスキルです。変革型リーダーは、目標達成のために権限を現場に委譲します。重要な役割は、チームメンバーに同じゴールを目指させることです。そのために必要なことは、既存のPDCAサイクルを見直し、OODAループを回すための仕組みづくりから着手することです。

    ◆日本語版オリジナル! 充実した訳者解説!
    本書の原書は出版後すでに20年近くが経過しているので、最新の事例が書かれていません。また、ビジネスパーソンには馴染みがない軍事的は内容にも触れています。それを補うために、日本語翻訳版のオリジナルとして、各章末および巻末に、最近の事例をふまえた訳者解説を掲載しています。
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    投稿日:2021.01.21

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