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イラナ・C・マイヤー, 鍛治靖子 / 東京創元社 (2件のレビュー)
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総合評価:
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wordworm
このレビューはネタバレを含みます
本屋で見つけた時、買おうかどうしようか迷ったのだけど、解説に渡辺由佳里さんがほめてたと書いてあったので、そのままレジに持っていった(爆) 三部作の一作目らしい。 良い人が大勢いて、ほんとに悪役という感じの人物は少なくて。 でも良い人だからといって、報われるとは限らない。 悪役は芯から邪悪だし。 そんな感じの物語。 まだまだ不安定感溢れる主人公が、信じることをやり抜けるように、そして温かな幸せに包まれるように願うのみ。
投稿日:2018.04.04
ばんきぃ
下巻は、大いなる魔法に至る「道」を探索する吟遊詩人たちと己の野望のために「道」を利用しようと企む宮廷詩人の追跡劇。 上巻が地味な展開だったので、下巻ではド派手な魔法戦があるのかと期待していたら、大ドン…デン返し的なものもなく、地味な展開のまま話が終わってしまった。 いや、ひとつひとつのパートはすごく読み応えあるんだよね。でも、全体としてみるとクライマックスがちょっと弱かったかなと思う。 そんな中、面白かったのが非モテ感溢れる脇役ネッドの見事なリア充チェンジ。 上巻では軟弱なボンボンのネッドが、下巻では逞しい男、というか漢(おとこ)になっていて、王国随一の剣士を(二人がかりだけど)倒して許嫁(上巻でネッドを手酷くフッてる)の愛を勝ち取った上に、敵方の彼女に惚れられる(上巻の最後で関係しちゃった♡)というリア充ぶり。 ほかの男性キャラたちが軒並みロクな目にあっていないので、もう、ネッド優勝!としか言えない。 実はネッド、上巻で許嫁にフラれた後、自分を変えようと東方へ旅立ち、そこで生死を潜る冒険を重ねて帰国するという、まさに英雄物語の王道を歩んでいたのだった。 そんなわけでこの小説、吟遊詩人とか魔法とかは大して重要じゃなく、ほんとはネッドが主人公の貴種流離譚なのかもしれない。 次は是非ともスピンオフで、ネッドの東方冒険物語を読みたいな。続きを読む
投稿日:2018.01.30
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