【感想】はてしない物語 上

ミヒャエル・エンデ, 上田真而子, 佐藤真理子 / 岩波少年文庫
(125件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
65
32
16
1
1

ブクログレビュー

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  • kei tanahashi

    kei tanahashi

    大きなハードカバーで読んで以来約30年振りに読んだが、ほとんど覚えていなかった。上下巻という区切り方としては最高だと思う。引き続きここからが本番となる下巻がとても楽しみ。

    投稿日:2024.05.28

  • Mu

    Mu

    このレビューはネタバレを含みます

    古典的ファンタジー作品
    もちろん名前は知っていたし映画になったのも知っているけれど、ちゃんと読んだことはなかった。
    読んでみて思ったのは文字通り実に古典的なファンタジーだなと言う感想(なんだそれ^^)
    と言うのも今ではいろんなところで出会う定番のモチーフが散りばめられていて、例えば、読者が本の中に入り込む展開や、知るものがいなくなると滅んでしまう(消えてしまう)存在や、行方も分からない冒険者を待ち受ける試練の数々など。
    そう言ったモチーフがこの物語由来なのかどうか僕には知識がないけれど、そう言った意味で始まりの物語ではないかと思うのだ。

    上巻はラストで見事なタイトル回収からいよいよバスチアンが本の世界に飛び込むところで終わっていて、下巻でどんな冒険がなされるのか期待が湧くね。

    あと白い竜が出てきたところで、映画の予告編を思い出した^^

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.02

  • マツケン

    マツケン

    映画から知っていた物語
    モモを読み、つながりを感じて読み始めた。
    映画とは違うと感じつつ、この物語に引き込まれていく。
    欲するものの連鎖がおもしろい。自分の見栄や権威に偏っていく様がおもしろい。
    欲しがることから与えることへの切り替わりで終幕へ向かうのがおもしろい。
    バスチアンの成長がおもしろい。
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    投稿日:2024.03.20

  • kaido

    kaido

    下巻も読み終えましたが、上と下で話の展開が大きく異なる。下のための上みたいな感がある。
    当初映画化された内容が上だけでエンデさんが怒ったというのもうなづける。

    投稿日:2023.09.27

  • toumei

    toumei

    このレビューはネタバレを含みます

    大切なことが数えきれないほどたくさん詰まっている!
    ・私たちがファンタージエンは虚偽だと思うことで人間界も含めた2つの世界は救えなくなる。
    ・人間は虚偽に支配されやすく、そのために生き物の命がむごい形で利用されてしまう。
    ・虚無の吸引力はすごくて、狂って飛び込んでしまいたくなるけど、アトレイユは自分の足で一歩ずつゆっくり遠ざかる。
    ・フッフールは幸福を信じて進むからこそたくさんのピンチを切り抜けられる。
    ・善悪・美醜・自分が耐えられること耐えられないこと、すべて区別しない幼心の君の強さと美しさ。
    ・自信がなくて重要なことに対して踏み出せないとしても、既にその渦中におり、逃げ出す道はない。
    ・解決のためには、遠回りに見えるその道筋こそが必要で、唯一の方法。
    ・憂いの沼でもひかりを持っていれば守られて、何も感じずにいられる。
    ・憂いに飲み込まれて死ぬしかなくなってもなお、アルタクスはアトレイユを巻き込まず感謝して送り出す。
    ・歌うからこそ伝わる言葉がある。
    ・人狼が意地悪なのは、自分の世界がなくて、他の人にはあると思っているから。
    ・はてしない物語が古老の手で はてしなくなった時の、ゾッとする感覚。
    ……他にもまだまだたくさん。私の小さい手にはいっぱいで流れ落ちてしまって、受け取りきれていないほどの量だった。


    できるだけ若いうちに読んでおきたい本だと思う。少しひねくれたり世界にがっかりしたりし始めながらも、柔軟な思考を持っているうちに。
    でも、大人の今読めたことにも大きな意義がある気がする。今だってそういう素直な気持ちは自分の中からなくなったわけじゃない。人狼の話が特に印象的で、頭を殴られたような気分だった。

    私も大人になってわかったつもりになって決めつけて、色んなことを見失っているんじゃないか。すべての常識が常識じゃないファンタージエンと私の生きている世界がもしも同じだとしたら、当たり前じゃないことを当たり前と思ってしまっていないか。
    あるいは、モーラのようにすべては空虚の中の戯れで何もかもどうでもいいと言ってしまう時でも、本当はそう思っていないんじゃないか。
    アトレイユ達のように突き進む力が自分にもあることを忘れてしまっているのではないか。


    これからも繰り返し読みたい。
    この世界観をより深く受け取るため、本物の『はてしない物語』と同じ装丁のものを手元に置いておきたいな!それでできれば孫の代まで受け継いでほしい。
    まだ上巻だけだけど、既に自分にとって大切な物語になった。

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    投稿日:2023.08.24

  • kona

    kona

    エンデの「モモ」を読んだ時、見えないものだけど大切なものを感じたんだけど、このはてしない物語も同じ。あるけどないもの、聴こえるけど、見えないもの、たくさんのそんなものに囲まれて、ファンタージェン国は出来ている。アトレーユの冒険で見事に、バスタチアンが本の世界に入ってきた。ワクワクドキドキが止まらないファンタジーの世界。バスタチアンとお父さんの関係ってきっとよくなるんだよね続きを読む

    投稿日:2023.02.27

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