【感想】過敏で傷つきやすい人たち

岡田尊司 / 幻冬舎新書
(29件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
4
11
7
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ブクログレビュー

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  • qwerty

    qwerty

    HSP傾向の高い引きこもりの弟を理解するために閲覧。弟は、まさにこの本で解説されている過敏傾向をすべてMAXで持ち合わせているタイプだと判明…一体今までどれだけ苦しんできたのか…。

    私自身が過敏さ0%の超鈍感人間なせいで、身近にいる過敏傾向の人たちのことをよく理解できていなかったなと反省。今まで何冊か読んだHSP関連の本はどれも今ひとつピンと来ない内容でしたが、本書での臨床に基づいた詳細な分類と解説のおかげで、やっとある程度はHSPの全体像を把握できたかなと思います。

    過敏な方を理解したい人にも非常にオススメですし、過敏さに悩まされている方には是非オススメしたい一冊。ヨガやマインドフルネス、各種エクササイズなど改善策が掲載されていて実用的な内容です。
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    投稿日:2024.04.21

  •  ぶどう

     ぶどう

    岡田尊司先生の本で精神科の勉強をしようと思っています。先生の文章はとても読みやすくやす、優しさを感じて好きです。
    つい先日、適応障害と診断されてしまい、自分で解決できていない問題を抱えたままでは、これから先に進めないとの想いもあります。
    そんな中で、自分と向き合う、自分を知る作業の一環としての読書でもあります。
    この本の診断の結果では、過敏な傾向にはあるが軽度、といったところ。自分の感覚だけで物事を見ることは、物事を見ているとはいえないなと改めて思いました。そして、多かれ少なかれ、気づいていようといまいが、みんな何かしらの問題を抱えて生きているのだなぁとしみじみと思いました。
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    投稿日:2023.01.10

  • Tokky

    Tokky

    HSPについては特徴が自分に当てはまる位にしか予備知識がなかったけど、これを読んで愛着障害も深く関わっているんだと知り納得しました。愛着障害の本を多数出している岡田先生ならではの見解が興味深かったです続きを読む

    投稿日:2023.01.06

  • Go Extreme

    Go Extreme

    理解されにくい生きづらさ
    医学概念になり切れないHSP
    過敏性を通して自分への理解を深める
    第1章 「過敏性」とは何か
    感覚プロファイルと4つの因子
    低登録
    感覚探究
    感覚過敏
    感覚回路
    第2章 あなたの過敏性を分析する
    神経的過敏性と心理社会的過敏性
    病理的過敏性
    第3章 過敏性のメカニズムと特性を知る
    第4章 発達障害と感覚処理障害
    感覚処理障害
    注意力と過敏症
    第5章 愛着障害と心の傷
    愛着不安と心配性
    第6章 過敏性が体に表れる
    遺伝要因は意外に低い
    第7章 過敏な人の適応戦略
    抵抗力を高める
    回避する戦略
    行動を儀式化
    第8章 過敏性を克服する
    肯定的でバランスの良い認知
    振り返りの力を養う
    安全基地を強化する
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    投稿日:2022.07.06

  • ナマケモノ

    ナマケモノ

    精神医学の視点からHSPが解説されている

    過敏性は大きく「神経学的過敏性(感覚過敏など)」と「社会心理的過敏性(人の言葉に傷つきやすいなど)」の2つに分けられる
    前者は、一般に遺伝要因や生まれ持った生得的要因が強いと考えられており、
    一方、後者は、養育要因や社会的体験ら愛着対象との関係などが強く影響していると考えられている

    別の本で5人に1人は生まれつきHSPの特性があるって書いてあったけど、後天的にHSPになった人もそこに含まれてるってことかな

    後天的になったケースだと発達障害や愛着障害といった複雑な背景が絡んでくるから、判別が難しいらしい

    ✏過敏性には低登録という一見相反する症状が伴うことがある
    低登録の症状として、最初の一言を聞き逃す、捜し物が目の前にあるのに気づかない、服に値札がついてることに気づかない、スイッチの切り替わりが悪い(なかなかやり始めないのにやり出すとやめられない)などがある

    ✏親側の条件にコントロールされて育つと、その人自身もいつの間にか、自分の期待通りなら「良い人」と思い全面的に肯定するけど、期待と少しでも違うと厳しい評価になり「悪い人」とみなして全否定するという、全か無かの二分法的な態度を身に着けてしまいやすい

    ✏無条件に愛されることを味わえないことで、その人も無条件に愛するということができず、最初は全肯定し理想化するけれど、やがて粗が見えてくると騙されたと感じ、全否定し始める
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    投稿日:2022.02.17

  • rafmon

    rafmon

    岡田尊司の中でも特に実用性の高い本。自らの精神状態に不安がある方、周囲にそのような方がおられる人にオススメ。チェックリストやタイプ別の対処療法が示されており、すぐにでも実践できる。私自身は該当しないために、改めてこうした人の存在や難しさを認知した程度の読書。

    自立と依存のバランス、愛着形成の重要性、心理的安全基地を確保すること。岡田尊司の他の本でもよく見るこれらは、本著でも述べられる。また、両価性によるヒステリーへの対処など。これらは改めて学ぶことが出来た。
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    投稿日:2022.01.09

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