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アーシュラ K ル グィン, 小尾 芙佐 / ハヤカワ文庫SF (28件のレビュー)
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総合評価:
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バブちゃん
冬の王……!! 読み始め、ど、どういう状況……?とまったく理解できずうんうん言いながら読み進め、圧倒的な、 ラストで 喉がグッてなる そしてまた最初へ戻る 死角のない完璧な物語って、存在するのだと… ウギャー!闇の左手同軸続きを読む
投稿日:2023.04.12
vinland
一見まとまりがなく、物語としても完結していないようにも見える短編もあるが、風のようにあちこちを流れながらも、確実に思考が深められていくのがわかる。 作者のヒッピー的ともいえるユートピア感や、理性・科学…への信頼、孤高の精神へのあこがれなど次第に明らかとなり、最後の短編、そして数々の長編へとつながっているのが感じられる。まとめられて俯瞰してみることで名だたる長編の間にあるともいえる作品であり、ただの後日談や付随的なものではなく、それぞれに意味が見えてくる特殊な短編集と感じた。続きを読む
投稿日:2023.03.24
ss512(試)
このレビューはネタバレを含みます
著者にどこまでついていけるか。寓話・神話・逸話・昔話。想像力が試された感じがする超・作品集。難解な箇所も多く、読むのに時間掛け過ぎた。完全に理解するには今の自分が持つ知識と時間では足りない。そんな具合で読み続けて印象に残ったのは以下の話。 孤独な異端者らは引き寄せ合い集う「四月は巴里」。 現実逃避ではなく己と向き合い自分探しの旅に出るような、ハヴ・ア・「グッド・トリップ」。 残された一人のクローンのその後の生き方が気になる「九つのいのち」。 最後には星の光が見えて学者も報われるがちょっと切ない終幕の「地底の星」。 など、この本書中ではどこか(解りやすく)前向きに終わる作品が好み。 その他、ちょっとぶっとんだ発想の、擬自我(意志)を持った(擬人化)大樹の働きが描かれた「相対性」も面白かった。 そして、「オメラスから歩み去る人々」。色んな点で考えさせられる主作品。 全編通して、いつかまた挑戦したい。
投稿日:2023.01.14
karikarikurenya
ちょっとした仕掛けで、 正統派ファンタジーがあっという間にSFに早変わりします。 SFとF(ファンタジー)は相性がいいんでしょうね。
投稿日:2022.05.24
680104
BTSのspring dayの原典的な本とのことで「オメラスを去る人々」を読んだ。テーマは「なるほど」となったけど文章は読みやすくはなかった。訳のせいかな。
投稿日:2022.04.20
scaramouche
ときに美しく、ときに物悲しく、ときに晦渋である18篇の小説を収めたル・グウィンの短編集。 荘重で神話的な『冬の王』や寓話的な『オメラスから歩み去る人々』などは特に印象深かった。 SFからファンタジーまで、作品群があまりに多彩なので、集めるとまとまりを欠くようにも感じるけれど、世界への精緻な洞察、思考停止に流れる怠惰さへの怒り、精神の高潔を愛する強さなどは、他の長編と同様、これらの短編の根底にも一貫して存在しているように感じる。
投稿日:2021.05.28
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