【感想】あしたはれたら死のう

太田紫織 / 文春文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
1
2
7
3
0

ブクログレビュー

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  • planets13

    planets13

    なぜ「死」だけが漢字なのかとはじめは疑問に思ったけど、深い意味はなかったのかな。ただ死ぬのではなく遠子と志信とがともに逝くこうとすることを選択するまでのもっと深い心の交流と葛藤があったのではないかと思うものの、そこまでは書かれていないのがちょっと残念。続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • ゆう

    ゆう

    「明日晴れたなら、死のうかな」とにわかに思った事があるから手に取ってみた。
    自殺を題材にした作品は人物の心の動きが鮮明に書かれてるから好きなんだけど、記憶喪失からのスタートだったからミステリ感の方が強く、真相も思っていたより浅く感じてしまったため、評価低めです…。中学生の頃でも読めたので読みやすさはあったかと思います。続きを読む

    投稿日:2023.12.02

  • しんた

    しんた

    自殺未遂の結果、数年分の記憶と感情を失った少女、遠子。彼女は何故自殺を選んだのか、たどり着いた結末とは。
    なかなかに良い所を突いてくる青春ミステリである。悲しみ、喜び、切なさなどがある。中でも読者を鼓舞するメッセージは万人の心に届くのではないだろうか。主人公が得た能力をあまり活かせきれていない部分は首を傾げたが、一読に値する作品だ。続きを読む

    投稿日:2023.11.15

  • 灯 六鹿

    灯 六鹿

    このレビューはネタバレを含みます

    図書館から借りた本。

    太田紫織の本はオークブリッジで読んでいたのと、
    やはり地元の作家さんということで、久しぶりに読んでみた。
    櫻子さんは苦手だったけれど、これはとても読みやすくてあっという間に読んでしまった。

    謎解きパートがハラハラというか面白かったのだけれど、
    もう少しひねりが欲しかった気もする。
    タイトルの「あしたはれたら」がなぜ平仮名なのかとか、変な勘ぐりをしてしまった。
    あと、援助交際のくだりも別に驚きがなくて、
    なんなら志信の相手はお父さんなのかと思っていたから、
    そこも違うのかという感じだった。

    出てくる人の感情の起伏が激しくて、
    やっぱりどこか生きてる人って感じではなく、創作における「人(キャラクター)」という感じがした。
    太田紫織の作品の登場人物はみんなキャラクターという感じがする。
    どこかに居そうな人、という感じがしない。
    そういう意味ではライトノベルだなぁと思う。
    内容的には浅い部分をどうしても感じてしまったけれど読みやすさはとてもちょうど良かったので、楽しめたと言えば楽しめた。
    ただ、帯広や北海道に住んでてこんな「わよ」とか「〜だわ」みたいな女性語を使う人は少ないと思う(笑)
    いるかもしれないけど。
    関東から来たお金持ちのお嬢様かと思われてそれこそ虐められそう。

    出てくる大人がみんなどこか歪んでいて、情緒不安定なのもシニカルだなぁと思ったりしました。
    学校の担任なんて、常軌を逸しすぎてて現実的では無いし。

    夢の中の言葉の「来て」は、
    最終的に「生きて」のきてっていうオチかなって思ってたから、違ったんかーいってなってしまいました(笑)
    深読みよろしくない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.06.22

  • 可動式箱入り娘

    可動式箱入り娘

    このレビューはネタバレを含みます

    最初の方は、主人公の同級生達のいじめがあまりに幼く羞恥すらも感じたのですが、後半につれて謎が解けていき、最後の十数ページは号泣してしまいました。
    これは私が家族に恵まれているからこその感想なのかもしれないので、もしかしたらあまり感動できない方もいらっしゃるとは思いますが…

    (以下、少々ネタバレ入ります)
    この物語の『わたし』である遠子と志信は、“面白くて、優しい、無責任な人間”の被害者だと感じました。“面白くて、優しい、無責任な人間”とは即ち、遠子にとっては父親、志信にとっては母親の元恋人のことを指します。
    遠子はヒステリックな母親を疎み、父親といる方が快いとすら感じていました。父親はヒステリックでもなく、怒りもせず、冷静に話を聞いてくれるからです。しかし、最終的には母親のヒステリーが心配故のものであると気づきました。
    一見腹立たしいことを言う人の方が、自分のことを想ってくれている場合も多いことに私自身、改めて気付かされました。
    志信の方も同じです。
    遠子も志信も遠子の母親も花子さんも、全員“無責任な人間”に人生を狂わされています。
    何故“無責任な人間”が面白くて優しいのかといったら、それは責任を取るつもりがないからです。だから、なんでも好き勝手できるのです。相手の後先も考えずに優しくできるのです。
    これからの人付き合いを考えさせられる話でもあるなと思いました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.09.02

  • ほかみ

    ほかみ

    良かった、、、、、、、
    遠子と志信の2人を取り巻く環境がどんなものだったのか、記憶のない遠子がどんどん明らかにしていき、かつ遠子自信が変化することに対する周りの変化も読んでいて楽しかった。クライマックスのシーンは、私の語彙で表現することが不可能なほどよかった、泣いた。
    人にもおすすめしたい!
    続きを読む

    投稿日:2022.06.28

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