【感想】新装版 はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋人

平岩弓枝 / 講談社文庫
(7件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
1
3
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ブクログレビュー

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  • じゅう

    じゅう

    「平岩弓枝」の長篇時代小説『新装版 はやぶさ新八御用帳 (1) 大奥の恋人』を読みました。
    『「御宿かわせみ」ミステリ傑作選』、『新装版 御宿かわせみ (11) 二十六夜待の殺人』、『御宿かわせみ (28) 佐助の牡丹』に続き、「平岩弓枝」の作品です。

    -----story-------------
    如法暗夜――「お鯉」の家からの帰路、「新八郎」は辻斬りの現場に遭遇する。
    殺されたのは本石町鶴丸屋の当主「清兵衛」。
    下手人を追う最中、今度は成子坂で首無し死体が見つかった。
    二つの殺人を探索する「新八郎」は、それらの死が大奥へと結びつくことに気づくが……。
    男子禁制の園に秘められたものとはなにか。
    -----------------------

    江戸・南町奉行所の内与力「隼新八郎」が、上司の奉行「根岸肥前守」とともに、武家絡みであるために町方が介入出来ない事件の探索を行なう「はやぶさ新八御用帳」シリーズの第1作… 現代風に言うと“特別捜査官”ものですね。

     ■淀橋の殺人
     ■大奥
     ■闇の中の声
     ■鬼子母神
     ■椿
     ■お犬
     ■鷹野
     ■お志賀の方
     ■籠の鳥
     ■雛の日
     ■無 月
     ■あの男
     ■御代参
     ■春の影
     ■れんげ畑の中で
     ■心中

    淀橋では日本橋の菓子屋「鶴丸屋清兵衛」が、雑司ケ谷鬼子母神では同心「船越参之助」が鮮やかな袈裟がけで斬り殺され、成子坂の首なし死体にも、その太刀筋は残されていた… さらに、御年寄「音羽」も扼殺され、一連の殺人事件を解く鍵は江戸城大奥に、、、

    南町奉行根岸肥前守の懐刀「隼新八郎」が、恋人「お鯉」の協力を得て、苦心の末に解明した事件の真相は……。


    大奥での女の醜い権力闘争の犠牲になった「お千世」と「田宮数馬」… そして、その二人を助け出そうとして奔走した「結城長七郎」の哀しい運命が描かれた物語でしたね、、、

    「お鯉」の活躍無くしては解決しなかった事件… 本作品の主役は「お鯉」でしたね。

    それにしてもねー 「新八郎」と「お鯉」の関係はもどかしい… 「新八郎」の妻「郁江」は幼くお嬢様育ち過ぎて、二人の関係はギクシャクしがちだし、「新八郎」は元奉公人「お鯉」に対するの気持ちに気付くのが遅過ぎで、後の祭り状態、、、

    切ないなー この二人、いや三人か… この関係がどうなるか気になるシリーズですね。
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    投稿日:2024.01.04

  • sonica00

    sonica00

    せつのうございます…
    読み始めは、この時代の職能についての知識がなさすぎて、ついていけないかと不安になりましたが、お鯉が大奥にあがったあたりから、ぐんぐんおもしろくなって一気に読了。
    かなしい、むごい、やり切れない思いが残りました。
    二人の恋心も成就してほしい。
    シリーズ読破が楽しみ。
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    投稿日:2023.09.21

  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    凄腕の新八郎ですら危うい目に遭った
    一つの殺人事件現場…

    どうやらそこには大奥がらみの
    深い深い事情があったようです。

    冒頭に切ない描写があります。
    そう、新八郎には秘かに恋をしたものがいたのです。
    だけれどもそれは許されない恋…

    そして恋をしたものはお役目のために
    大奥へと赴くことになるのです。

    文章が優しい、素敵。
    でも最後は悲しいんだ。

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    投稿日:2023.06.20

  • hituji8

    hituji8

    このレビューはネタバレを含みます

    面白い。なんとなくあやしい登場人物、それがどうつながるのかわからなかった。最後のお鯉のセリフに全く同感。心中させられた。それを仕方ない、それが当然とする武士に納得いかなかったのだろう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.27

  • リンリン

    リンリン

    権力者にいいようにされてしまった夫婦の哀しいお話でした。
    息子くんはこのままどうなるのかしら?
    新八郎の恋もどうなるのか?
    せつないです。

    投稿日:2021.04.14

  • seiyan36

    seiyan36

    平岩弓枝の作品を読むのは初めてである。
    まあ時代小説を読むことがほとんどないので、それはそうであろう。

    時代小説を読みなれないせいもあろうが、この作品のストーリーは良くわからなかった。
    良かったのは、大奥のことを少し学べたことか。


    ●2023年6月19日、追記。

    著者が亡くなったとのこと。
    以下、日経新聞より。

    ---引用開始

    人気時代小説「御宿かわせみ」シリーズや「ありがとう」などのテレビドラマ脚本で知られる作家で、文化勲章受章者の平岩弓枝(ひらいわ・ゆみえ)さんが6月9日午前4時17分、間質性肺炎のため東京都内の病院で死去した。91歳だった。

    ---引用終了
    続きを読む

    投稿日:2017.09.29

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