【感想】気候変動クライシス

ゲルノット・ワグナー, マーティン・ワイツマン, 山形浩生 / 東洋経済新報社
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • TaHi

    TaHi

    今後の気候変動に関する予測からすると、対策の1つとして炭素税の導入は避けられないか。またパリ協定の採択も米国の離脱があったとはいえ、その後押しとなるだろう。

    投稿日:2018.03.22

  • なー

    なー

    このレビューはネタバレを含みます

    ジオエンジニアリング。地球温暖化対策で、成層圏に硫黄ベースの粒子を放出することで太陽放射を分散反射させることが可能らしい。ややこしいのは技術的に可能な上、比較的安価で、1991年のピナツボ火山噴火時に効果が実証されてること。対処療法もここに極めり。運動不足と暴飲暴食を脂肪吸引でチャラにはできないでしょって。この話し合いを「アシロマ会議場」でやったってのが更に皮肉な話。
    ゆーてもこの本、出だしこそ「気候変動は長期的で世界的で不可逆的で不確実なのが厄介なのだ」と大上段に構えたが、各論に話が及ぶと「分からんのよね〜」ばかりで尻窄みの感が否めない。ワイツマンのノーベル経済学賞は遠そうだ。
    まあ、007の小芝居と投資のススメは置いといて、投票には行こう!

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    投稿日:2017.07.05

  • #マスクを外すタイミングに悩む人

    #マスクを外すタイミングに悩む人

    訳者あとがきを読むと著者の論に対するモヤモヤが幾らかスッキリする。
    著書に対する訳者の距離感がステキ。

    投稿日:2016.10.30

  • michy110

    michy110

    気候変動クライシス ゲルノット・ワグナー、マーティン・ワイツマン著 リスク論の視点で処方箋説く
    2016/10/9付日本経済新聞 朝刊

     地球温暖化が進むと世界の気温はどの程度上昇し、社会や経済にどのような影響をもたらすのか。タイトルが示すような「温暖化の危機」を詳細に知りたいのなら、本書はあまり薦められない。最先端の科学をもってしても気温の上昇や被害額を正確に予測するのは難しく、あいまいさをはらんでいるからだ。







     不確実だが起きると甚大な被害をもたらす問題に対し、人類はどう向き合ったらよいのか。温暖化対策はリスク管理の問題ともいえる。著者のひとりであるワイツマン氏は米ハーバード大で教える経済学者。リスク論の観点から処方箋を説く本書は、温暖化に懐疑的な意見をもつ人を含め、幅広い読者に訴えるメッセージを多く含んでいる。


     石油や石炭など化石燃料の消費を減らすため、炭素税のように炭素に価格をつけ、市場原理を活用するよう提唱しているのは、他の経済学者と共通する。一方で、確率は小さいが被害が莫大になる「ファットテール」と呼ぶ問題を指摘し、早めの対策や被害想定の上積みを訴えているのが本書の眼目といえる。


     温暖化の危機を「脅し」のように訴える類書が多いなか、現実的な処方箋として何が必要かを軽妙な筆致で説く。キーワードが整理され、この分野の知識のない人でも読みやすい。山形浩生訳。(東洋経済新報社・2400円)
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    投稿日:2016.10.10

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