【感想】ワード・オブ・マウス ジャコ・パストリアス魂の言葉

松下 佳男 / リットーミュージック
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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ブクログレビュー

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  • yamada3desu

    yamada3desu

     不世出の天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスのインタビューを集めたもの。
     2010年に出版された書籍の文庫化になる。
    「ADLIB」誌と「SWING JOURNAL」誌に掲載された全インタビューの他、BBCラジオでのインタビュー、「ギター・マガジン」でのインタビュー等が掲載されている。
     彼の終焉間近での奇行等がスキャンダルに喧伝されていたこともあり、インタビューも支離滅裂な内容なんじゃないか、と思う人もいるだろうけれど、内容はその全く逆。
     どこまでも真摯に、どもまでも誠実に答えている彼がここにいる。
     似たような質問が各インタビューで何度か繰り返されることもあるが、そんな質問に対して、常に同じような答えを返している。
     ということは、インタビュアーやその場の雰囲気などでコロコロと答えを変えるようなことはせず、しっかりときちんと答えていることの証だろう。
     僕もベースを弾く人間の一人であり(決して上手くもセンスが良くもないが)彼の存在はずっと意識していた。
     初めて彼を知った後、自分が持っているフェルナンデスのジャズ・ベースのネックからペンチでフレットを全部外して「フレットレス・ベースだ!」と一人喜んだのを今でも覚えている。
     そのフレットレス・ベースはとてつもなく弾き難く、2年くらいそれでプレイしたあと、新しいフレッテッドのネックを買ってきて付け替えた、なんて情けないこともやっていた。
     それはともかく……。
     音楽に対してどこまでも誠実であった彼の姿がここにあり、読んだ後には、やはりあまりにも早過ぎた彼の夭折を残念に思わずにはいられない。
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    投稿日:2018.01.04

  • フィドラー

    フィドラー

    「ジャコパストリアスの肖像」他の彼のCDを聴きながら読んだ。これまで以上にジャコはすごいと感じた。
     ジャコがデビューした頃、そのベースを弾いている姿があまりにもかっこよくてその弾いてるマネがしたくて国産の安物のベースを買って鏡の前でポーズをとったりとあほなことをしていたが、それほどそそられたのだ。 
     ジャコが表紙となったり、記事となることの多かった当時のジャズ系の音楽誌を何冊か持っていたのに処分したことが悔やまれる。
     ジャコがインタビューに答える一言一言に興味があるが、一番知りたかったのは30数年前に日本に来た時の不可解な行動とその後の破滅的な人生。
     天才ベーシストに何が起きていたのか・・・この書を読んで未だ彼を凌ぐベーシストはいないと思った。
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    投稿日:2016.11.01

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