【感想】お面屋たまよし 流浪ノ祭

石川宏千花 / YA! ENTERTAINMENT
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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ブクログレビュー

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  • わたりどり

    わたりどり

    ていうか、続きが読みたい。こればっかりは自分ではどうしょうもない。石川センセイ!平良と甘楽の旅は、まだ始まったばかりですよ!屋号の秘密とか、師匠の生い立ちとか、まだまだ知りたいコトが山のようです。

    投稿日:2023.01.14

  • ふみねん

    ふみねん

    面作師について、師匠の仁王次について、2人について段々わかってくる。時代ファンタジーの面白さももちろんあるけど、より「人」の物語の面が強くなってきている気がする。

    ふと思ったのは、荒魂化してしまった人は、太良と甘楽以外の人々記憶に残るのか、ということ。存在自体が消えるということにはならないのかな。荒魂化した本人が妖面を買うことを知っていた人は覚えているとか。

    そうでないと、荒魂化で消えてしまった人は行方不明になってしまうし、事情を知らない人からすれば太良と甘楽は人殺しになってしまう。そのあたりも背負って巡業しているなら、より一層悲壮に見えてしまう。
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    投稿日:2022.08.19

  • fkhrsme

    fkhrsme

    太良と甘楽は双子のように仲がいいし、以心伝心なのが良いなぁと思う。
    将来は一人ずつ独立するのだろうか。
    もっと読みたいので5巻までなのが残念。

    投稿日:2022.02.03

  • isutabi

    isutabi

    ・ところてんのような謎の生物? がたまよしの二人につきまとっている。二人も仁王次も気付きつつ特に気にしていないもよう。
    ・片方の目が青いことを気にし劣等感にさいなまれている少年が妖面のウワサを聞き。
    ・ふたりが出会った金次という若者は超絶美形だがとても軽く図々しく騒々しい。幽霊に取りつかれていると自分では言っている。
    ・昔、仁王次のところによく来ていたお甲さんと偶然再開した二人は仁王次の過去を少し垣間見る。


    ▼たまよしに関する簡単なメモ(一巻目からの累積)

    【亥緒利/いおり】「お面処やましろ」の内弟子。丸刈りでいかつく強い。佐和のあんじゃ。新居浜村の祭でたまよしの二人組と出会う。
    【一太郎】新太の村で年貢に関する一切をを取り仕切っている人物の息子。理路整然としていて口も立つ。子どもたちのリーダー役だが末蔵はちょっとやっかみ。
    【イヌビエ】隠さまの側近。料理係でもある。小天狗たちの教育係でもあり、彼を苦手にしている天狗は多い。ある意味怒るのが仕事とか。元は他の山の主だったというウワサもある。いつもユリの花の匂いがする。かつて人間に絶望させられるような何かがあったらしい。アニメ化するなら声優は津田健次郎さんか大塚芳忠さんあたりがよさそう。
    【伊部のじいさま/いんべのじいさま】渦黒村の全てを取り仕切っているまとめ役。
    【渦黒村】万吉の生まれ故郷。鬱々とした死後の世界のような村と万吉は思った。
    【うとうと病】うとうとしている間に年月だけ経ってしまいその間の記憶がほとんどないまま老いて死んでしまう。琵琶法師が吉蔵たちに語った話。
    【お糸】荒魂化したいがゆえに妖面を買おうとしている女。
    【お勝】回船問屋の娘。器量がよくなくまわりは案じているが当人はさほど気にしていない。好奇心が強く異国の本を読んだりするのが好き。妖面に興味を示したのも美人になりたいというよりは美人は世界をどう見ているのか知りたかったから。けっこう大物やなあと思う。《自分はきっと、知らないことを知ることに惚れっぽいのだ》第一巻p.103
    【お菊】勘助の許嫁。領主の菅原のところに手伝いに行ったところを次男の半次郎に見初められた。実は今の生活がイヤで抜け出したいと思っていた。ぼんやりした底なし井戸のような女だと迅雷は思った。
    【お甲】仁王次のところにときどき来る女性。
    【お七】万吉の妹。身体が弱く七歳まで生きられないだろうとついた名前がお七。生まれ故郷の渦黒村(うずくろむら)に(生きていれば)残っている。
    【お鶴】三郎の妻。最近あまり愛されてないような気がして気分が上がらない。
    【お初】吉蔵と仲良くなりたがっている少女。
    【お巻】沼入村の房之助の娘。十三、四歳くらい。危ないところを仁王次に助けてもらって惚れたのでずっと求婚している。物怖じしないタイプ。迅雷のことを「らいぼん」と呼ぶ。
    【尾見胡/おみこ】御招山の麓にある清浄な湖。
    【お葉】吉蔵の妹。
    【お藍/おらん】藍姫。国が滅び両親兄弟皆死に旅に出た指名手配中の姫。十五歳。逃亡者一行のリーダー役が十七歳の虎久。十六歳の三津親(みつちか)。十四歳の二郎丸、五郎丸、雪重(ゆきしげ)、三郎左衛門は武士ではなく隠密の子。十二歳の志乃久(しのひさ)は虎久の弟。隠密の四人はたまよしの二人と意気投合する。雪重は隠密にしては陽気で愛嬌のあるタイプ。目的地は協力者瀧川勝政の使いが待つ百峰ヶ岳。同盟を一方的に破り国を滅ぼした男の息子は元婚約者の長谷敦規(はせあつのり)。
    【御招山/おまねきやま】天狗がいる。
    【お面処やましろ】裏の屋号は「奇楽苑」。亥緒利、佐和が修行中。師匠は八五郎(やごろう)。
    【お面屋】表の屋号のときは祭が書き入れ時でほぼ香具師の感じ。
    【お面屋たまよし】裏の屋号は「魔縁堂」。太良、甘楽が修行中。師匠は仁王次。
    【面作師/おもてつくりし】《人間の世界と山の世界の境界をいく者たち》第一巻p.15
    【隠さま/おんさま】御招山の天狗のリーダー。天狗を人間の姿に変える神通力を持つ。アニメにするなら声優は森川智之さんで決まりって感じ。
    【勘助】途方に暮れていた迅雷の面倒を見てくれたお人好しの男。お菊の婚約者。
    【甘楽/かんら】「お面屋たまよし」の一人。幼い頃御招山に捨てられていたところを隠さまに育てられた。年齢的にはもうじき14歳で「若衆のなりかけ」くらい。長くない髪を無理やりひとつにくくっていて、顔のパーツが大作りで派手な印象。ちょっと短期なタイプ。ときどき太良に逆らいたい。
    【吉蔵】大名の家臣の息子だったが父が戦で大きなしくじりをしたとかで打ち首になり没落。人々のほどこしにすがって生きている。
    【金次】超美形だがすごいおしゃべりで早とちりで図々しく騒々しい。甘楽、太良をいきなりかんちゃん、たいちゃん呼ばわりした。地域の人気者ではある。女の幽霊に取りつかれていると自分では言っている。「この顔に惚れないで、オレのどこに惚れるっていうんだよ」
    【呉葉】吉蔵の母。
    【佐吉】吉蔵の弟。
    【三郎】お鶴の夫。瞳の色が薄いのが綺麗でお鶴は気に入った。声もやわらかくささやくようで心地よい。鋳かけ職人。
    【佐和】「お面処やましろ」の内弟子。髪が長く幼い感じ。ふだんは気だるくだらだらしている。新居浜村の祭でたまよしの二人組と出会う。
    【時代背景】小さな戦があちこちで起きているらしい。全体に人々は貧しいが切羽詰まったひどい暮らしをしているというほどではない。雰囲気的には戦国時代か。
    【巡業】お面を売る行商の旅のことを業界ではそう呼ぶらしい。
    【新太】農民の子ども。もうじき十三歳。みばえがいいようでちょっとモテモテ。望洋とした性格でその気になればけっこう大人物になれるんじゃないかと思う。《面が好きなんじゃなくて、目にしっかり入ってくるものが好きなだけ》第二巻p.24。
    【迅雷】小天狗。太良、甘楽を見張るよう隠さまに命じられているが二人が赤ん坊だった頃から知っているとはいうもののコミュニケーションはなかった。天狗は寿命が長いので二人より年上だが人に変化したときの見た目は十歳くらいの少年。人の姿をしたときは人と同じ能力しか持てずとても不便。好物は金平糖や南蛮菓子のボーロ。イメージ的には「うる星やつら」のテンちゃん。いまアニメにするなら声優は釘宮理恵さんかな?
    【末蔵】新太に兄貴分風を吹かせているわりと身勝手なヤツ。自分の境遇に不満がある。孤立しやすいタイプ。もうすぐ十五歳。
    【せんぞーおじちゃんの絵草紙】お甲が持ってくる絵本みたいなもん。甘楽が大好きだった。千蔵は仁王次の修行仲間で若い頃共に面を売る旅をしていた。
    【染助/そめすけ】万吉の幼馴染み。成長するにしたがって陰気になっていった。
    【太良/たいら】「お面屋たまよし」の一人。幼い頃御招山に捨てられていたところを隠さまに育てられた。年齢的にはもうじき14歳で「若衆のなりかけ」くらい。洗いざらしの髪を耳が隠れるか隠れないかくらいの長さにしている。飄々として落ち着いているタイプでどちらかといえば兄の役割。眠りが深い。
    【富田屋】古手屋。お鶴が修繕の仕事をもらっている。
    【虎久/とらひさ】藍姫のお付きの武士。藍姫のふたつ上の十七歳。勇猛でかつ藍姫の扱い方に長けている。
    【仁王次/におうじ】面作師(おもてつくりし)。隠さまの昔馴染み。太良、甘楽を育てた。表の名前が「たまよし」。今年三十九歳だが年齢不詳の存在になりつつある。アニメ化するなら声優は・・・軽いところも重いところもある大塚明夫さんあたりかな?
    【呑/のん】神域にしか生息していない飛べない鳥。とても素早い。
    【白眉山】頂上付近に仁王次の工房がある。
    【馬借/ばしゃく】馬で荷物を運搬する者たち。商売柄体力も腕力も強く腕が立つ。
    【ひめさま】町民の老女。名前がわからないので「たまよし」の二人はそう呼んでいる。ひめさまかどうかもわからないがそうとしか言いようのない人物。
    【古手屋】古いものを引き取り修繕したりして再度売る店。まあ、リサイクルショップってとこか。
    【兵太郎】お勝の父親と同じ通りに店を構えている反物屋の息子。その取り巻き連中がお勝のことを「ごつごつさん」とか呼んでからかうがお勝が相手にしないのを見て面白がっている。お勝の一歳年上。
    【ほどほどにな】太良と甘楽があんまりお人好しなのでとある足軽から言われたセリフ。迅雷もお天狗よしの椋呂にそう言った。
    【魔縁堂】「たまよし」の裏の屋号。妖面を売り買いするときに名乗る。
    【魔縁丸】妖面を作るのと同じ鉄を使って作られた小刀。妖面をつけた人間が荒魂化したら鳴く。
    【万吉】盗みをしようとしたところを太良に止められた。二十歳。
    【椋呂/むくろ】小天狗。迅雷の幼なじみ。おっとりした感じ。
    【八五郎/やごろう】「お面処やましろ」の師匠。弟子に暴力をふるう。寝ているときと面を作っているとき以外はだいたい酔っていてまともな人間と呼べる代物ではなくなっている。
    【夜之吉/やのきち】たぶん能役者。自分が使っている仁王次の面を少し手直ししてもらえるよう頼みに来ていた。
    【矢之助】十二歳。目の色が片方青いのだがそれがイヤで劣等感を抱いている。閉じられていない村で周囲はそんなことまったく気にしていないのだが。
    【妖面】お面屋が裏の屋号で売っている、なりたい姿に変化できる面。特定の誰かになることはできない。荒魂化して人外になってしまうリスクもつきまとう。その場合、売った者が鎮めこの世から消滅させる。そういう大層な代物でありながら入手にはほとんど制限がない。
    【竜胆】迅雷の兄。大天狗の若頭。
    【六助】海岸でカニやワカメを集めて売っている。商売の相棒だった兄やんは風邪であっさり死んでしまった。父親の助蔵は岩熊村で煮売りをしているが折り合いが悪くもう長いこと会っていない。幼なじみのお葉によると病に倒れもう長くないらしい。父に会うために妖面に興味を抱く。
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    投稿日:2020.11.03

  • 薄紅

    薄紅

    好きだなぁこのシリーズ。読み終わるのが惜しくて、少しでも長くこの雰囲気に浸っていたいって思ってしまう。次巻が待ち遠しい。

    投稿日:2016.12.22

  • ゆたぽん

    ゆたぽん

    いろんな人(+α)が登場して読み応えあり!
    特に表題作が好き。
    YAレーベルだけど、もう少し大人向けレーベルでもっと読まれてもいいシリーズだと思う。

    投稿日:2016.11.20

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