【感想】中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌

高橋和夫 / NHK出版
(20件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ktsubaki1012

    ktsubaki1012

    2016.11.27 12/11返却h10-図書館2019.9.21 期限10/5 読了 返却10/4

    投稿日:2024.04.26

  • koh

    koh

    2000年代の中東情勢を概観。中東には「国」と「国もどき」があり、後者の代表格がサウジアラビアである、という解説に最初ギョッとしましたが、読んでいくと、なるほど、国もどき…と腑に落ちました。
    良書だし、重版されないのかな。続きを読む

    投稿日:2023.12.31

  • rafmon

    rafmon

    イラクやシリア、サウジアラビアを国もどきとする表現は他の本でも読んだ。確かに、原油利権で国民をコントロールしながら、しかし、実際には、宗教だけではなく、民族、聖地なども含めて複雑な成り立ちを持つ国境線は確かに一筋縄では言い表せない。こうした複雑な構造をもつ中東から、自国のエネルギー自給の目処が立ったために急速に興味を失ったアメリカ。日本は、信頼をベースに外交をすべきであると結ばれるが果たしてどうか。脱化石燃料が進む中で、価格調整が為される、日本はもう少し、狡猾な外交をしても良いのではないだろうか。

    本著は、イスラム教の解説から中東国の歴史、成り立ちを分かりやすく解説してくれる良書である。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.20

  • 読書好き太郎

    読書好き太郎


    「中東イスラム世界の諸問題には、共通した構図があるように思えてならない。  一つめは、イラクやシリアのような人工的につくられた〝国もどき〟が持つ本質的な矛盾である。つまり本人たちの同意なく、多くの宗派・民族の集団が無理やりに一つの国境線に押し込まれたという現実である。  二つめは、アフガニスタンやイエメンが経験したような、伝統社会から近代社会へと移行する際の困難さである。両者の間を隔てる深い亀裂がある。アフガニスタンやイエメンは、この亀裂を無理をして一気に越えようとした。それがともに失敗し、亀裂に落ちて出口のない内戦状態から抜け出せないでいる。  こうした失敗を見ると、これまで秩序を保ってきた伝統社会のあり方にも敬意を払う必要がありそうだ。」(『中東から世界が崩れる イランの復活、サウジアラビアの変貌 (NHK出版新書)』(高橋 和夫 著)より)

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    投稿日:2021.09.24

  • yoh7011

    yoh7011

    2016年1月に第1刷発行された本書であるが、
    2022年8月現在でも、大変分かりやすい。
    現在でも混迷を極めている中東情勢の、
    どこに注目して見ていけばいいかを分かりやすく解説してくれている。
    ニュース報道で知るだけではまったく理解しきれない中東情勢も、
    本書のように分かりやすい著作で補足していけば、
    もっともっと身近なものになるのではないか。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.10

  • cosmo0527

    cosmo0527

    中東に関しては、高橋さんの書籍が一番信頼が置けます。
    中東には“国”は3つしかない(イラン、トルコ、エジプト)。あとは“国もどき”だ。という主張は本当に目からうろこでした。

    投稿日:2020.09.13

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