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桜井亜美 / 幻冬舎文庫 (17件のレビュー)
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総合評価:
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彩波(いろは)
このレビューはネタバレを含みます
桜井亜美さんの桜井亜美さんらしい小説で。 看護師のセイラが周囲を振り回しながら、自分の望みをかなえるために彷徨う話。 桜井さんの小説は。 どんなに酷いこととか、法律に反することをする人が主人公でも。 決して、それをした本人が幸せになれなくて。 「幸せ」を探すために彷徨う話なんですよね。 お利口さんな言い方をするのなら、「そんなことで幸せになれないんだよ」という小説なのだけれど。 決して、そんなことを言いたくて書いてるんじゃなくて。 結果として宗だったんだと思います。 でも、割とセイラは無意識に悪い……というか、今の表現でいうところの「サイコパス」。 そんな救いがなくて、どろどろとした想い小説を読みたい人にはオススメします。
投稿日:2019.09.02
まる
「愛」とは何かを説明することは難しけれど、この小説自体が「愛」とは何かを説明しているのかもしれない、気がした。
投稿日:2012.04.17
澪
二面性と、その両極にあるもの。それらを中心に話が回っていく。対になっているものの存在を知った時から、話の流れが少しずつ変わっていく。心がないから、何を手に入れても満たされないという悲しい話。読むたびに…、美しすぎるのも罪なのかな、と思わされる。続きを読む
投稿日:2011.10.26
ゆず
サクっと読める一冊。 切なくも美しいストーリーではあるのだけど、〔無償の愛〕を書くのに作者はまだ若すぎるかな…という半端な感じがぬぐえません。 若手にしては心理描写などまずまずだとは思うのですが。
投稿日:2010.03.14
smile0708
高校生のころ、仲間内で桜井亜美ブームがあり、彼女の作品を貪るように読んだ記憶がある。 愛を知らない・信じないが故に、闇を受け入れた少女の悲劇。 桜井亜美特有の、読んだ後のやるせなさは健在。 …解…説が押切もえちゃんだったのが少し残念。続きを読む
投稿日:2010.01.11
おとう
アダルトチルドレン。 愛情不信。 でも、救われたい。 ↓以下、ネタバレ注意↓ 深刻な愛情不信の美女。 特に男に対しての不信感は異常だ。 幼いころから培った、男を虜にする技術を使って意のままに操る。… 操られた滑稽な男を見るのは、おもしろくて悲しい。 そして抵抗なく男を殺す。 殺すことは楽しい。 自分と瓜二つの性格を持ったカイジといると安心する。 だけど、無償の愛情を注ぐイブキと出会い、愛情っていいねって気がつく。 でも、私はあなたの前にはいられないの…的な。 はい。 おいちゃん、そのぶっ飛んだ設定についていけなかったよ…。 いろんなシーンで、なにこのナルシストって思っちゃったよ。 なに自分のこと悲劇の主人公だと思ってんの?って思っちゃったよ。 あと、あんまり似通った人と一緒にいるのは、あんま良くないね。 落ちる時は一緒に落ちるし、自分が変われば相手がうっとおしくなる。続きを読む
投稿日:2009.09.20
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