【感想】Miracle

桜井亜美 / 幻冬舎文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
2
6
3
4
2

ブクログレビュー

"powered by"

  • 彩波(いろは)

    彩波(いろは)

    このレビューはネタバレを含みます

     桜井亜美さんの桜井亜美さんらしい小説で。
     看護師のセイラが周囲を振り回しながら、自分の望みをかなえるために彷徨う話。

     桜井さんの小説は。
     どんなに酷いこととか、法律に反することをする人が主人公でも。
     決して、それをした本人が幸せになれなくて。
    「幸せ」を探すために彷徨う話なんですよね。

     お利口さんな言い方をするのなら、「そんなことで幸せになれないんだよ」という小説なのだけれど。
     決して、そんなことを言いたくて書いてるんじゃなくて。
     結果として宗だったんだと思います。

     でも、割とセイラは無意識に悪い……というか、今の表現でいうところの「サイコパス」。
     そんな救いがなくて、どろどろとした想い小説を読みたい人にはオススメします。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.09.02

  • まる

    まる

    「愛」とは何かを説明することは難しけれど、この小説自体が「愛」とは何かを説明しているのかもしれない、気がした。

    投稿日:2012.04.17

  • 澪

    二面性と、その両極にあるもの。それらを中心に話が回っていく。対になっているものの存在を知った時から、話の流れが少しずつ変わっていく。心がないから、何を手に入れても満たされないという悲しい話。読むたびに、美しすぎるのも罪なのかな、と思わされる。続きを読む

    投稿日:2011.10.26

  • ゆず

    ゆず

    サクっと読める一冊。

    切なくも美しいストーリーではあるのだけど、〔無償の愛〕を書くのに作者はまだ若すぎるかな…という半端な感じがぬぐえません。

    若手にしては心理描写などまずまずだとは思うのですが。

    投稿日:2010.03.14

  • smile0708

    smile0708

    高校生のころ、仲間内で桜井亜美ブームがあり、彼女の作品を貪るように読んだ記憶がある。

    愛を知らない・信じないが故に、闇を受け入れた少女の悲劇。

    桜井亜美特有の、読んだ後のやるせなさは健在。

    …解説が押切もえちゃんだったのが少し残念。続きを読む

    投稿日:2010.01.11

  • おとう

    おとう

    アダルトチルドレン。
    愛情不信。
    でも、救われたい。

    ↓以下、ネタバレ注意↓

    深刻な愛情不信の美女。
    特に男に対しての不信感は異常だ。
    幼いころから培った、男を虜にする技術を使って意のままに操る。
    操られた滑稽な男を見るのは、おもしろくて悲しい。
    そして抵抗なく男を殺す。
    殺すことは楽しい。

    自分と瓜二つの性格を持ったカイジといると安心する。
    だけど、無償の愛情を注ぐイブキと出会い、愛情っていいねって気がつく。
    でも、私はあなたの前にはいられないの…的な。


    はい。
    おいちゃん、そのぶっ飛んだ設定についていけなかったよ…。
    いろんなシーンで、なにこのナルシストって思っちゃったよ。
    なに自分のこと悲劇の主人公だと思ってんの?って思っちゃったよ。

    あと、あんまり似通った人と一緒にいるのは、あんま良くないね。
    落ちる時は一緒に落ちるし、自分が変われば相手がうっとおしくなる。
    続きを読む

    投稿日:2009.09.20

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。