【感想】天皇たちの和歌

谷知子 / 角川選書
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あんず

    あんず

    このレビューはネタバレを含みます

    図書館で和歌の本探してて見つけたので。

    古代から人々は和歌を読んでいた。天皇においても例外ではない。本書は、天皇にとって和歌とはどういった存在であるのかどのような意味があるのか、神話〜現代に詠まれた天皇の和歌を引用しつつ解説してくれる。

    神代の古事記の話や歴史的な出来事について解説しつつ和歌が紹介されているので、歴史の勉強にもなる。
    天皇が政治をしていた時代から、幕府が開かれ天皇の手からまつりごとが離れていく時代の変化が悲しい。
    承久の乱で流された後鳥羽院と順徳天皇の歌を、幕府に遠慮して新勅撰和歌集に入れられず、百人一首の99,100首目に入れた定家の気持ちを考えるとなんとも言えない気持ちになる。。

    近代の天皇で言うと、昭和天皇がアメリカを訪問した際の和歌がとてもかわいい。
    「オカピーを現つにみたるけふの日をわれのひと世のよろこびとせむ」
    和歌は自由だ。

    以下メモ
    ・和歌は祈りである
    ・イザナギ、イザナミの発した言葉が和歌のはしりであったとされる。
    ・八雲立つ出雲八重垣妻籠みに 八重垣作るその八重垣を(古事記 スサノヲ)が和歌の起源と信じられている。

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    投稿日:2020.09.12

  • ゆきこんこん

    ゆきこんこん

    万葉集・古今和歌集・新古今和歌集・・・それぞれの時代の和歌が天皇にとってどういうものであったか。
    和歌の持つ意味を知ることができます。

    投稿日:2013.12.11

  • bax

    bax

    [ 内容 ]
    歴代の天皇は、和歌によって、政治を行い、人民と交流し、自らの心を吐露してきた。
    和歌は日本国家の誕生時から天皇とともにあり、天皇が歌を詠み続けることは皇位継承の上からも、自然の恵みを得るためにも、必要なことであった。
    一方で、天皇個人にとって歌は自然な心情の発露ともなった。
    古代から現代までの天皇の歌、天皇たち自身のことばから、国家、天皇制、自然とのかかわりなどを読み解く試み。

    [ 目次 ]
    第1章 天皇と国家(国家の起源と歌;即位の歌;国土の歌;神仏の歌;戦争の歌)
    第2章 天皇と制度(狩猟の歌;行幸の歌;年中行事の歌;勅撰集と歌)
    第3章 天皇と自然(花の歌;四季の歌;天地の歌)
    第4章 民を愛する天皇(民を思う歌;天皇を祝う歌;天皇に訴える歌)
    第5章 恋する天皇(恋の歌;結婚の歌)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]
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    投稿日:2010.07.14

  • 路傍の花

    路傍の花

    天皇の歌は祈りであり、日本は言霊の国であるというのがよくわかり、今上天皇の歌に「願い」「願う」が頻出するわけが分かった気がします。

    投稿日:2008.05.31

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