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多和田葉子 / 講談社文芸文庫 (10件のレビュー)
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真琴
「ある日、目を覚ますと、君の枕元には虎が一頭、立っているだろう。」この冒頭一文で心を奪われた。『飛魂』は、これまで読んだ多和田さんの作品で一番好きな作品。皮肉まじりな幻想的な世界も、多和田さんの生み出…す言葉のセンス、力にもずっと浸っていたい。続きを読む
投稿日:2024.04.02
Aya,kシネマの中の人
先に書いた読書会の際にサインをいただきました。読書会自体は日本語、ドイツ語、フランス語、英語が入り混じり、この年で1番「リテラシーの高い人が集まっている空間」でした。非常にユニークな読書会で先生もとて…も気さくな方でした。やっぱり文章表現が素晴らしい。特に元々修道院が身近になかった語り手とそうでない人々、そうである人々、関係のない人々。嫉妬や尊敬、愛情が入り混じる土修羅展開も良きでござんした★続きを読む
投稿日:2021.03.07
gakudaiprof
飛魂のみこの文庫のオリジナルで、ほかの小説はほかの単行本に含まれている。 飛魂は、中国を舞台のようには思えるがいまひとつよくわならない。
投稿日:2017.05.08
micopanda
はじめに言葉ありき。 独特の世界を、独自に生み出した言葉で描いた作品。 こちらの、想像力も試される。 スリリングな読書体験。
投稿日:2016.07.21
yamano111
中国の昔話のような背景を舞台に繰り広げられる言葉そのものを拡張しようとするような文章で描かれる幻想世界。 日本語でこんな風に書く人がいるなんて全然知らなかったな。
投稿日:2016.03.19
次郎
日本語とは表音文字であると同時に表意文字である。正確に言えば、全ての文字は音を持つが、漢字は加えて意味を持つ。では、意味を持ちながらその言葉から音を取り去ってしまったらどうなるだろうか?梨水や亀鏡、朝…鈴といった読み名を定められぬ者どもは女子寄宿学校での隠遁した生活と相まって、その実態はとても儚げでおぼろげだ。しかし著者の編む比喩と表現はとても美しくみずみずしく、そして肉感的でもある。思弁と実体がゆるやかに溶け合ってゆく快楽、言葉に酔い痴れることの喜び。読書が持つ経験の豊かさがここには見事に実っている。続きを読む
投稿日:2015.03.04
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