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安岡正篤 / PHP研究所 (18件のレビュー)
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lager-johnson
名将野村克也も勧められて読んだという本。先日読んだ大村はまの著書同様、「本に叱られた」という感覚である。大人になると自分を戒めてくれる人が少なくなるが、氏の書を通して、「〜な人は駄目である。」なんて言…われた日には、「…ごめんなさい!」と感じること請け合いだ。 特に、「日用心法」の章は、今後の自分の指針にしたい。続きを読む
投稿日:2020.03.17
bqdqp016
裏の政治家 安岡正篤(やすおか まさひろ)氏による人間形成を説いた本。仏教や論語などの古文、孟子や老子などの古人を引用し、平素から心がけるべきことを述べている。なるほどと感じた事もあるし、あまり響かな…い言葉もあった。印象的な箇所を記す。 「外国人と付き合うとよくわかりますが、外国の知識階級は非常にクラッシックというもの、古典というものを大切にいたします。この古典的教養というものがあって、初めて新思想も新文明もあるのであります」 「大切なことは読書をすること、良い書を読むことであります。読書も、つまらない時間つぶし、気晴らしというような読書では駄目、我々の人間味というもの、我々の内面生活というもの、つまり我々の表、社会生活というものから隠れておる潜在面、即ち精神生活というものに得るところのある人間的教養の書物というものをできるだけ豊かに持つということであります」 「家庭にラジオとテレビと面白そうな新聞・雑誌を幾種も揃えてごらんなさい。子供はほとんど勉強できないでしょう。暇さえあればラジオとテレビにかじりつき、雑誌を操るでありましょう。大体、そういうことで毎日を暮らしていたら馬鹿になってしまいます。自分の思考力だの判断力だの批判力だのというものが全然なくなってしまいます」 「政党政治は非常に注意を要する。国あることを知らず、ただ党あるを知り、その党よりも実は己の利を図るばかりというように、政党が堕落してオランダも衰退してしまった。だからどうしても、己より党、党より国家という精神に燃えた政党員を作らなければ、到底、政党政治というものも国民のために危ういということを通説に論じておる」 「志ある者は進を己に求むべきで、人に求めてはならない。その進を己に求むということは、道業学術の精にほかならず、進を人に求むとは富貴利達の栄に過ぎぬ」 「元来世間の人々は、長編論文なんていうものによって人生を渡るものではない。大抵は片言隻句、即ちごく短い、しかし無限の味わいのある真理・教えによって、生きる力を得るのであって、論理的知識を駆使して長々と書き記された論文・論説などは、専門家の知識・技術の研究には役に立つけれども、人生の案内にはならない」 「このごろの世相でも、少年や青年男女が、いやに早くませてしまって、人間臭く、俗悪になっているのは、決して文明文化ではなく、人間の動物的退化現象にほかならない」 「苦難は人を強くするが、安楽はすべてただ弱くするばかりである。副作用の無い安楽は、雄々しく堪えた苦難に伴う休息所である。およそ正当な苦難は、自ら必要な喜悦をもそれ自身に内蔵するものである。(ヒルティ)」続きを読む
投稿日:2018.11.15
askyfield
◼︎2015/11/27読了 ◼︎あらすじ 陽明学者・安岡正篤氏の講演録。 陽明学だけでなく、日欧の様々な文献に通じた碩学が経営者などに対して講演を行なったものを本書にまとめたものと思われる。 ◼…︎コメント 含蓄ある言葉が多い。様々な文献を読んで思索していることがわかる。 ソ連時代のことなど、背景や時代が異なっているため、その観点でも面白い。続きを読む
投稿日:2015.11.23
kondo1204
学問とは、活きていなければならない。 つまり、仕事や生活が変化をもたらすものでなくてはならない。 机上だけで行うのは、知識の習得だけであって本当の学問ではない。 本物の学問は、見識・胆識となって仕事…や生活が変わっていくものだ。 つまり活学だ。 活学を学ぶことを念頭におき、一燈照隅となりたいと思う。続きを読む
投稿日:2015.02.26
kerukamo
あの占いおばさんのイメージから何となく胡散臭い存在となってしまった安岡正篤だが、大川周明などとは違い戦後を長く生きた分だけ俗臭あるのは仕方がない。しかし、一つ一つの言葉の風韻に、やはり戦後にあって「東…洋」を語ることの出来る数少ない人士だったことがしっかりと伝わる。戦後日本の社会経済にこのような骨格がまだ残っていたのかと隔世の感一入。続きを読む
投稿日:2014.12.03
hiroo1969
このレビューはネタバレを含みます
自彊息まず。 切磋琢磨の三原則。 知識→見識→胆識。 最も洗練されたナショナリスト。 絶えざる正新。 貧富貴賤順境逆境、何に処しても変わらぬ自分。 そして、祖国と同胞のために、相共に感激を以て微力を尽くそう。 安岡先生の珠玉の言葉を収めた遺稿集。読み応えアリ。
投稿日:2014.02.16
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