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相川真, あめのん / 集英社オレンジ文庫 (4件のレビュー)
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ちこ(´・ω・)
「堕落者、女学生と相対する」 日々闘う相手は学内に。 偶然産まれた家柄が良かっただけで、自身に何か才能がある訳でもないのに何故この様な態度をとることができるのか。 本当に気品ある者になりたいのなら、ま…ずは日頃の態度や露骨な行為をやめるべきではないか。 「観菊会の日」 全て大人げない仕返し。 三人三様の才を活かす場としては最高だったかもしれないが、各々が加減というものを学んだうえですべきだったな。 欠点を補える力が互いにあれば、もっと多くの人の前で誰にも真似できない事ができるのでは。 「少女たちの『人形の家』」 一人が居なくなっても。 身分にしか興味がないのか分からないが、生徒の一人が殺された状況で幸運など絶対に使ってはならない言葉だろうに。 自らの命が奪われる覚悟で着いて行ったとしても、どうやって抜け出したのかなど謎は多いな。 「人さらいと少女たち」 演じて助ける手はずが。 上手く手を取り合えば強いが、歯車が一つでも欠けた状態になると皆がポンコツになってしまうのが三人の欠点だよな。 あれだけ狂気の沙汰を目の前で見せられたら、何も確認せず行動してしまうのも無理はないな。 「開かずの間の真実」 語り継がれた物語の主。 自分の望む姿を造り上げたとしても、心まで操る事が出来ない限り全て上手くいくことなんて到底有り得ないだろうな。 滅茶苦茶な事をしていたとしても、結果人助けになったのであれば善行として褒めるべきでは。続きを読む
投稿日:2021.05.01
ゆづき
窮屈な女学校とかつて女学生が消え去った開かずの間の人形怪談。こわくはないから読み易い。殺人の被害者が意外だった。おひいさまと呼ばれる少女や農家出身で周囲に馴染まない跳ね返り少女、悪びれずささやかな毒を…振り撒くふつうの女学生達。女学校という浪漫。人さらいに騙されてしまう様も愚かさより胸がきゅうとなる。続きを読む
投稿日:2018.10.14
minako2009
今回はシリアスなお話でした。 裕福な子女が通う女学校が舞台。 明治らしく華族や旧家だけでなく一代で財を成した子も通っていました。 でも旧家じゃないからと差別されていて今でもこういうことはありそうだな…、と思いました。 しかも家のためと好きでも望んでもいない相手に嫁がなきゃいけない。 自分にやりたいことや夢があっても「女には学問も夢もいらない。家に尽くし子を産み守ればいい」と押し付けられる。 そこから始まる悲劇。 悲しいと同時に「人形」を辞める決意をした人間は強いなぁ。 その1人の愛さんの過去が判明。 まさかでした。 おそらくフランス語も話せなかっただろうに。続きを読む
投稿日:2017.01.21
こまき
シリーズ2作目。今回は女学校で起きる事件のお話。一見、華やかな女学生たちも、家柄や身分など、自分ではどうすることもできない色々なものに縛られて生きていたのですね。自分が持っていないものを他人が持ってい…ることに嫉妬し、時にいじめを行うのは、現代でもそう変わらないなと思いました。 謎だらけ愛の過去も明かされ、読後に表紙を見ると、なるほど!と思います。(図書館)続きを読む
投稿日:2016.02.08
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