【感想】ロザムンドの死の迷宮

アリアナ・フランクリン, 吉澤康子 / 東京創元社
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
3
4
2
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ブクログレビュー

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  • tokobe

    tokobe

    アデリアがママになっていてびっくりした。気になる子の父親との関係は…。
    脇を固めるギルサやマンスールもあいかわらずでうれしい。
    作者はよほど、ヘンリー2世が好きらしい。
    次の作品にも期待。

    投稿日:2014.09.25

  • bunko17

    bunko17

    アデリアシリーズ2作目です。
    前作から1年。
    娘が生まれて、アデリアは母親として幸せに暮らしていましたが、
    またもやヘンリー王(ロウリーか?)に引きずり込まれて、
    恐ろしげな事件の渦中にどっぷり。
    者として女性として際どい立場の自分自身だけでなく、
    今回は娘の安全にも心を砕かねばならず、発狂寸前です。
    なにしろセクハラのオンパレードで、
    現代人の感覚で読んでるとかなりストレスが溜まります。


    息子をそそのかして謀反を企てている王妃エレアノールが容疑者のため、
    あわや再び戦乱の世になるのかという危機感から、
    ロウリーは勿論、アデリアまで駆り出される訳ですが。
    なんだろなぁ〜。
    結局、国民を巻き込んだ国王と王妃の夫婦喧嘩の様な・・・。
    ロザムンドの他、兵士や無実の人たちも沢山殺されたのに。
    王妃は謀反の罪で幽閉されていたので、
    お互い憎み合っているのかと思いきや。
    8人も子を生した夫婦間の馴れ合いのような空気が漂っていました。
    前述の人たちが殺される際の残酷さと比べると異様です。
    政治的判断だの王族・貴族にとって下々の生き死には瑣末事だとか。
    いろいろ理由付けはあるんでしょうが、なんだか釈然としませんでしたよ。


    ミステリーとしては、
    前作同様、アデリアが限られた機会の中で検死(らしきもの)をしながら、
    状況証拠を積み重ねて推理していくのですが、
    本当にハラハラしました。
    どんでん返しもあってよかったです。


    そして、ロザムンドの家政婦デイカーズの執念が怖いっ!
    あと、腐乱した遺体の上にダイブ・・・、脳が想像するのを拒否しました。
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    投稿日:2014.06.18

  • seidow

    seidow

    12世紀シチリアの女医アデリアがイングランドで活躍するミステリの2作目。

    冒頭に犯人がちらつくのは1作目と同じ。しかし全く予想がつかない展開で、ついつい一気読み。

    前作で恋仲となったのに別の道を進んだアデリアとロウリーの関係も気になる。
    また、お守り(1作目で活躍した犬)亡き後も、また臭い犬が出てきます。あまり役に立たないけど、つねにアデリアについて回るその健気な姿は、酷い事件の中では癒しです。

    とにかく登場人物の個性が前作よりもさらに際立っていて、王妃や王の愛妾ロザムンド、さらにはそれぞれの臣下達、どいつもこいつも興味深い。

    生き生きとして、なんとも賑やかなミステリです。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.12

  • jinnai

    jinnai

    前作よりも冒険色が濃くなった。
    一番強烈な印象を残してくれたのが、終盤で対面するエレアノールとヘンリー2世の複雑な愛憎。
    謀叛と鎮圧を繰り返す2人のやりとりは心底憎みあってる敵同士というより、互いの首をかけたゲームに慣れきったただの倦怠期の腐れ縁夫婦だった。

    気まぐれに家出した妻の帰りを受け入れるような気軽さで幽閉をほのめかすヘンリーと、夫が決めてある幽閉場所に平然とケチをつけてくるエレアノールに心持っていかれました(*´д`*)
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    投稿日:2013.12.22

  • kikukawamotoko

    kikukawamotoko

    ミステリーとしての面白さのみならず人物のキャラクター造形も秀逸。映画「冬のライオン」を思い出す、ヘンリーとエレアノールの会話。

    投稿日:2013.08.24

  • tamako

    tamako

    12世紀のイングランドが舞台の歴史ミステリ。
    これは第2作で、独立した物語ではあるが第1作での人間関係が反映されているので、順番に読むべきだったかもしれないとちょっと後悔。
    シチリア出身の女医アデリアが主人公で、その検死の力と論理的思考で事件を解決するのだが、イングランドでは魔女と思われないように召使いに医者のふりをさせて自分はその通訳兼助手として振る舞っている。
    国王ヘンリー2世の愛妾が毒殺され、時を同じくして軟禁されていた王妃が逃亡した。内戦を防ぐために愛妾殺害の調査に出かけたアデリア一行だが…
    ミステリでもあるが半分以上冒険小説といってもいいかも。危機また危機といった綱渡りのような状態が続き、強烈なキャラクターの力もあってまったく退屈を感じさせない。何よりこれほど古い時代のイングランドが舞台のミステリは初めて読んだので、時代背景だけでも楽しめた。
    作者の急逝でシリーズが4作で終わりなのが残念。3作目と4作目は翻訳されるのだろうか。
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    投稿日:2012.05.06

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