【感想】法月綸太郎の功績

法月綸太郎 / 講談社文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • dklikesv

    dklikesv

    法月綸太郎シリーズの第三短編集。ダイイングメッセージ、密室、ミッシングリンク、安楽椅子探偵(二編)と色とりどりの新本格ミステリを緻密なロジックに満ちた企みと共に愉しませてくれる手堅い一冊。派手さはそこまで無いが、これまでのファンに充実な読了感を与えてくれる。しかしこれだけ絶版というのが不思議だ。もっと法月綸太郎に光を。続きを読む

    投稿日:2023.04.25

  • goya626

    goya626

    法月警視の作家の息子綸太郎(作者と同じ名前)が探偵役になって殺人事件の謎を解く短編集。ちょっぴり行動することもあるが、安楽椅子探偵の形かな。父親が難航している事件を息子に相談するのだが、ああでもないこうでもないと推理しているうちに、ぱっと解決の糸口が閃くというもの。無茶苦茶な状況でもなく、正攻法の論理的な進め方で、文章も読み易く結構面白かった。
    「イコールYの悲劇」ダイイングメッセージという古典的な道具立てがかえって新鮮だった。
    「中国蝸牛の謎」鍵のトリックも、筋自体もつまらない。
    「都市伝説パズル」都市伝説という目の付け所がいいし、上手く生かしている。論理的な進め方も納得できる。
    「ABCD包囲網」へんてこな事件だが、いかにもありそうに思わされる。
    「縊心伝心」トリックはなるほどと思う。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.28

  • 花嵐

    花嵐

    「法月綸太郎の冒険」「法月綸太郎の新冒険」に続く短編集。第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」は初めて読んだが思っていたよりもトリックの難易度は低く肝はわかりやすかった。「中国蝸牛の謎」も犯人はこの人しかいないなというのがあったが他の三編はほぼトリックは解けず。特に最後の「縊心伝心」はさっぱりわからなかったし首吊りに偽装した理由も最後のオチが明かされるまで気付けなかった。続きを読む

    投稿日:2020.07.09

  • herbtea

    herbtea

    5編の短編(長さ的には中編)が入っていますが、ハズレなしと感じました。ダイイングメッセージや密室トリック、巻貝の薀蓄もよかったですが、「都市伝説パズル」はちょっと衝撃でした。「ABCD包囲網」の真相が切なく印象的です。「縊心伝心」の法月父子の会話が相変わらずで好きです。何十年後かの警視の老後を想像するシーンで、そこに綸太郎の妻や子はいないのか?とちょっと突っ込んでしまいました。しっかり楽しみました。続きを読む

    投稿日:2019.06.14

  • シュンスケ

    シュンスケ

    「都市伝説パズル」の完成度の高さに感動。綸太郎と同じタイミングで真相に到達した時の、まさにパズルのピースがはまるかのような爽快感は忘れられない。最後のエピソードがさらにこの作品の価値を高めている。「イコールYの悲劇」ダイイングメッセージものは、どうしたって扱いが難しいけれど、必然性にしっかり納得できた。続きを読む

    投稿日:2017.01.28

  • mamalaider

    mamalaider

    犯ホロを先に読んでためにある種の意外さがあった『中国蝸牛の謎』はシンプルながらも密室トリックが好き。『イコールYの悲劇』『ABCD包囲網』の夫婦像はこれまた法月先生らしいし、『都市伝説パズル』はオチが好み。『縊心伝心』はあの反転が良かった。続きを読む

    投稿日:2016.07.09

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