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藤本ひとみ / 講談社文庫 (12件のレビュー)
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nknk222
ミュージカル『エリザベート』が大好きなので読んでみた。 自由を愛して、自由にも愛されてると思ってても、それはいつか孤独として牙をむいてくるよねって思った。
投稿日:2021.07.16
タッキー
オーストリア皇帝でハプスブルク家フランツ・ヨーゼフの妻エリザベート。オーストリアでも人気の高いこの人はどんな人だったかに興味を惹かれて購入。15歳で堅い宮廷に嫁ぎながら、一度履いた靴は二度と履いてはダ…メなど、宮廷の慣習を打ち破って自由に生きる姿がすばらしかったです。宮廷の秩序を重んじ、帝国と皇室を守ることを考えた姑のゾフィとの確執は当然の流れ。自由に生きた代償からか、ゾフィ亡き後の晩年は、孤独な人生に。ゾフィとエリザベートの対称的な生き方には考えさせられました。後半は少し粗くはありましたが、歴史もよく分かるいい本でした。続きを読む
投稿日:2021.07.09
mayun
何度かミュージカルも見てウィーンやハンガリーの縁の地を訪ねたことはあったが、改めてシシィの激動の人生を知ると感慨深い。 しかし、そもそもあらゆる物を手にしているのに満ち足りない性分なんだろうか。自由で…勝手な考え方に共感したり可愛いなと思いはするけれど、理解しがたい点も多々。 改めて観劇したりシシィの博物館に行きたいと思った。続きを読む
投稿日:2019.01.01
弁天
登場人物それぞれが追い詰められていく息苦しさが読んでいて辛かったこと。 王族は普通の幸せは得られないと諦めるしかないのかな。 ハプスブルク家の崩壊、君主制が取って代わられる時期なんですね。 メッテル…ニヒでてきた!歴史の教科書に載ってたメッテルニヒが逃げる挿絵を思い出した。あれ仮面でもしてるんだろうか。 あと、変わり者でも大人になったらそれを上手く隠すのもだいじかな、って。必要なとこでそつなくこなすふりをする、でも自由に振る舞う場所も失わない。そうしたら多分こんなに追い詰められない。 世間は食わせてくれないかもだけど世間を無視して生きてはいかれないよなあ、なんて。 なんにも信じられないよりも、信じたいものでもいいから一つ信じられたら(逆説的にですが)、物事をありのまま見られるんじゃないかな。だってそれは恐怖で正しい判断をできなくなることから守ってくれる。冷静にしてくれる。 安心したら思い込みから解放してもらえる。 なんて最後の一言みて思ったわ。 ただ、一人の人間としての気持ちよりかオーストリア帝国の政治的決定のうまさへたさみたいなのもっと知りたかった。そういう本ではないのかもだけど。結局フランツ ヨーゼフって政治家としてどうだったんだろ。凡才なのか天才なのか秀才なのか。 4/10/2017 EST続きを読む
投稿日:2017.05.11
nanako75
歴史に基づいたフィクション。 9月にオーストリアに行ったばかりなので、本に出てくる光景が目に浮かんだ。 皇妃の責任を放棄して旅してばっかりいた自由人。と思っていたシシィの印象が変わった。 皇族の歴史、…伝統や責任を重んじるあまり、ヨーゼフを自分で道を切り開くことのできない人間に育ててしまったゾフィ。 これからは自由に育てるべきだ、とルドルフに自由すぎる教育をし、自らも自由すぎる生き方をしすぎたシシィ。 どちらの気持ちもわかるが、やはり自分の価値観だけではなく他人の価値観を受け入れ、自分に折り合いをつけていってこそいい人生が送れるのだと思った。 多面的に物事を見て判断することの大切さを改めて感じた。続きを読む
投稿日:2015.11.18
よだきんぼ
2012.1読了。 史実と実際のエピソード満載のフィクション。 藤本さんの得意分野とはいえ、よくまとめてあって読みやすい。実在した人物の思いって、本人以外にはわからないものだろうが、この手の本は、描く…人によって微妙に解釈が変わるのがおもしろい。続きを読む
投稿日:2015.09.06
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