【感想】死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

長沼毅 / ブルーバックス
(39件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
9
12
8
2
0

ブクログレビュー

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  • hamakoko

    hamakoko

    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000057345

    投稿日:2022.09.05

  • oninopants

    oninopants

    このレビューはネタバレを含みます

    おもしろかった。
    進化の本質は「結果オーライ」とのこと。とてもわかりやすい。
    「きりんの首は、高いところにある葉を食べるために長くなった」というような、よくある目的論的な捉え方は間違い。
    たまたま遺伝子の突然変異で首の長くなったきりんが高いところにある葉を食べることによって生き延びることができてきただけのこと。なるほど。よくわかった。

    しかし生命が彗星からやってきたという仮説は大胆すぎやしないか。

    内容のおもしろさに比べて、タイトルが軽い。もったいない。

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    投稿日:2022.05.19

  • AAR

    AAR

    目次
    はじめに
    第1章 「生命とは何か」とは何か
    第2章 極限生物からみた生命
    第3章 進化とは何か
    第4章 遺伝子からみた生命
    第5章 宇宙にとって生命とは何か
    おわりに

    いやー、コレ面白かった( ´∀` )
    生命の神秘だなぁ.
    オートクレーブの設定温度がなぜ123℃なのか、!と思った.

    極限の状態で生きる細菌のその脅威の能力をみると、一見無駄に高い能力のようなきもするけど、ふと、今の地球の状態がこのまま永遠に続くわけではなくて、水がない世界になるかもしれないし、放射能ががんがん降り注ぐような世界になるかもしれないので、そういった極限の状態でも生き残ることができるようになっているのかなと思った.人間なんてよわっちいもんだ.

    自分の考え的には、物理学者的だったなと思う.ある条件が満たされれば生命は誕生するもんだと思っていた.だから地球外にも生命体はいるだろうと思っていた.この考えは完全に覆されたわけではないけれど、そんな簡単なものではない、考えを改めた.宝くじを全部買うくらいの投資をしないと当たらないものらしい.おおぅ.
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    投稿日:2022.03.17

  • 人生≒本×Snow Man

    人生≒本×Snow Man

    ある分野で最強の極限生物のカタログをつくりたくて、ひもとく。

    ・高温、低温、X線に耐えるクマムシ
    ・その上を行くネムリユスリカ
    ・メタノピュルス・カンドレリ:122度の高温
    ・大腸菌:2万気圧
    ・真空で生きるボツリヌス菌
    ・ハロモナス・ティタニカエ:鉄を食べる
    ・ハロモナス:30%塩水
    ・デイノコッカス・ラジオデュランス:6千万マイクロシーベルト
    ・ハロバチルス:2億5000万年生きている
    ・パラコッカス・デニトリフィカンス:40万G
    ・セキユバエの幼虫。石油の中で生きる。
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    投稿日:2022.02.14

  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    生命ってすごいなあ。どうして存在するのかなんてそんなに考えることないけれど、バクテリアや細菌から人間まで全て同じものからの枝分かれしているらしいですよ。奇跡的に強い生命が生まれて運がとにかく良くて危機を潜り抜けて無数の枝分かれをして今に至る。凄すぎて想像つかないですね。
    必要が無い環境に居るのに極限に耐えるある種の微生物たちがこの本の主役ですが、クマムシ以外にもこんなに沢山いるとは驚きです。それに比べると順調に進化したはずの我々の脆弱さよ・・・。
    この間人類についての本も読んで、人類みな兄弟という事がわかりましたが、この本を読むと、もはや生命みな兄弟ですね。
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    投稿日:2021.04.22

  • kiwi

    kiwi

    生物学ではなく生命学、バイオロジーではなくメタバイオロジー、という著者のこだわりは、わかったようなわからないような。それがさらに、高熱や高圧力、高塩分といった極限環境で生きる生命への考察につながっていく理由もいまいちよくわからない。が、「共進化」「共生進化」「進化論の進化」の紹介はわかりやすく、いろいろな本を読んで頭の中でこんがらがっていた事柄の一部が整理された気分になった。
    葉緑素も、消化器官も持たない「チューブワーム」は変な生き物だなあ、と思っていたが、著者によるとミトコンドリア、葉緑素に続く、第三の共生進化の実例なんだそうだ。生物学にとってはどえらい発見だ。
    生命の定義の議論がたびたび出てくるが、福岡伸一の「動的平衡」を思い出しつつ。
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    投稿日:2020.11.03

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