【感想】魔界から来たメイドさん 1

中々、いいモノを持っている四コマ漫画家だな、と私は読みながら思った
起承転結、ボケ役とツッコミ役の距離感、オチの切れ味、四コマ漫画における重要な要素を全て満たした上で、レベルの高さを感じさせる
もちろ…ん、まだまだ荒削りな部分もあるが、その粗がむしろ、面白可笑しさを自然な色合いにしているのだろう
絵柄っつーか、キャラクターの顔を描き分けている点も高評価。目鼻立ちがしっかりしている時に画の上手さを十分に感じさせているので、“へちゃ”顔になっただけでつい、笑ってしまう。何となしに、世界的に高名な、×印の口が印象的であるウサギのキャラクターに見えるのは私だけだろうか
タイトルが内容と、主ヒロインであるルコの正体をものの見事に表している
魔界から来たと言えど、ルコは一見すると、多少、不思議かつ電波系の美少女メイドにしか見えないだが、肉体的なダメージを負った際の、彼女の便利を通り越して、メチャクチャな能力を目の当たりにすると、悪魔と認めるしかないだろう。さくらえび先生、『消失代用』なんて、ある意味、少年漫画らしい能力をよくも思いついたもんだ
また、彼女を取り巻く五十嵐兄妹や、グソちゃんにコバトちゃん、とある秘密を抱える金星さんなど、他のキャラの個性も強烈なので、読んでいて実に楽しい
今後、どんな新キャラが登場するのか、ルコと和真の関係はラブ方向に進むのか、色々と期待できるな
お気に入りの回は、第１３話「ルコのカバンの謎」
この台詞を引用に選んだのは、このリアクションが最も衝撃的だったので。意外でもないだろうが、普通に納得する名言より、謎の擬音の方が読んだ後もしばらく記憶に残っちゃうもんだ続きを読む