0
島田荘司 / 文春文庫 (13件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
s_1102_y
ワシントンDCで女性の連続殺人事件が起きる。警察官のロンとウィリーが事件の謎を追うという、アメリカのハードボイルドもののミステリの空気が漂う。が、突然、"恐竜絶滅の謎”に関する論文が繰り広げられ、気付…いたときには、脱獄不可能とされるアルカトラズ監獄からの脱走劇が繰り広げられることに。やがて、脱走した男は、“パンプキン王国”と呼ばれる、ファンタジーとしか思えない場所に迷い込んでしまう。 大好きな伊坂幸太郎さんがおすすめしたので手に取りました。あらすじを読んでみて、きっとみなさん、訳のわからない、とんでも系ミステリかと思われたかと思います。が、これがめちゃくちゃ面白いんです。 本作は、四つの章とエピローグで構成されるのですが、それぞれがまったく色が異なっているんです。ただ、一つの章ごとに一つの作品として出してもいいくらい、どれもが面白い。 物語自体が誰も読んだことのないものに仕上がっているし、すべてが結びついたとき衝撃。圧巻でした。この本を読むことでしか絶対に味わえない感覚。 上下巻で長編で手を出しづらい方もいるかとは思いますが、興味がある方はぜひ、手に取ってみてくださいね。続きを読む
投稿日:2022.10.28
Yamato
最初からは想像もつかない結末。こんな話の組み立て方があるのか!! エピローグに全てが集約。こんな濃密なエピローグは初めてだ。下巻、何を読まされているのか?何が目的なのか?ずっとそんな考えの中読み進めて…いた。 趣旨からいっていい話だったな、とは表現できない。したくない。 しかし島田荘司の力量を思い知る長編。是非一読を。続きを読む
投稿日:2022.07.18
ロッキー
上巻で、これからどうなっちゃうんだ〜と思った結果、下巻はミステリーから脱獄サスペンスになり、ファンタジーになり、エピローグで突如全てがまとまった! 歴史ある劇場で、正統派クラシックを聴こうとかしこまっ…ていたら、はちゃめちゃで楽しいラプソディーが始まり、最後には天井も壁も飛んで行っちゃった!というような読後感。なのに、奇妙な切なさ、なつかしさのようなものが残る。 巻末の解説で伊坂幸太郎さんが「とにかく、色んな世界を旅する冒険譚だと考えるべき」「島田作品なわけですから、ミステリー的な理屈を付け加えている」「そこがもう、異様といいますか、誰にも書けないもの」と書いてますが、まさにその通りだと思った。面白かったです。 続きを読む
投稿日:2022.06.12
uohito
ネタバレになりそうなので詳しいことはかけませんが、原爆の投下場所って… あとは、ご自身でお読みください 堪能しました
投稿日:2022.04.25
tamasan7
このレビューはネタバレを含みます
この本を読んでアルカトラズについて興味が湧いた。 パンプキン王国からは、予想の斜め上すぎてついていけなかった。ラストも目眩のような完璧な説明を求めていたので、いまいち飲みこめず。 ただ島田さんらしい大胆な発想はおもしろかった。
投稿日:2019.08.17
saya
上巻で示された論文と容疑者。 下巻では舞台が表題でもあるアルカトラズに飛びます。 自分としてはいきなりな展開に感じましたが、この段階ではまだついていけました。 ただ第4章のパンプキン王国となると、突然のファンタジー展開についていけなくなってしまいました。 確かに文章としては読みやすく引き込まれるのですが 上巻で息もつかせずに読ませる事件の展開が 下巻では失速し急に無茶な構成になったように感じてしまいます。 つまらないわけではなく、面白い部分も勿論あるのですが だからこそ継ぎ接ぎ感もありました。 原爆の話など盛り込み過ぎな感じもしましたし 描写や筆者の考え方に疑問を覚えた箇所もあります。 期待していた収束とは違う形での結末にがっかりしてしまったのが正直なところでした。
投稿日:2018.10.26
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。