【感想】完璧な夏の日 上

ラヴィ・ティドハー, 茂木健 / 東京創元社
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • 橘

    面白かったです。
    フォーマフト波という波動を浴びたことで異能力を持つようになった〈ユーバーメンシュ〉と呼ばれる人々は、その為に徴収され第二次世界大戦で死闘を繰り広げました。
    大戦が終わって随分経った現在、ユーバーメンシュのひとり〈オブリヴィオン〉は〈フォッグ〉と再会し、〈オールドマン〉という上司の下でフォッグはあの頃を回想する…というお話。
    オールドマンの目的は〈完璧な夏の日〉と呼ばれた女の子について情報を得ることみたいだけれど、フォッグと彼女の間には特別な感情が…恋愛感情か、あるようで。
    中心として描かれるのはフォッグなのだけれど、見ているものを全て描写する文章は、彼ら全てを見ている観察者視点なのかなと思います。観察者がどういう人たちなのかはまだ分からない。
    異能力バトルも加わるので、大戦の描写が更に過酷です。連合国側にも枢軸国側にもユーバーメンシュはいる。彼らは超人とはいえ、傷付いたり損なわれたりはする。それが戦争だけれども。。
    下巻も読みます。
    続きを読む

    投稿日:2021.09.05

  • 魚雷屋阿須倫

    魚雷屋阿須倫

     第二次世界大戦を戦った趙能力者たちのお話。現在と過去が交錯する。「霧」と「忘却」が、ともにいい味を出している。

    投稿日:2018.08.16

  • 霧崎寧々

    霧崎寧々

    過去や現在を行ったり来たりし、超人の人数も多かったため、少し読み辛かった。
    アメリカの超人はスーパーマン然と活躍しているのに、イギリスの超人は諜報活動のようにしているところが、国によって違って面白かった。
    ただ、イギリスのMI6って、国民から愛されるへタレ諜報機関のイメージがあるんだが…。
    もしかしたらあったかもしれないパラレル歴史ものとしては良かったと思う。
    フォッグが超人となって経験した家族や仲間、今までの日常との別れがより一層、夏の日に対する憧憬につながっているのではないか。
    クララの正体は一体、何者なんだ。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.20

  • キョウヘイ

    キョウヘイ

    どんどん面白くなってくる。構成が絶妙。キャラもみんな魅力的だし、設定も少しずつ明かされる謎も見事。でも訳が読みにくいな。原作がどうなのか知らないけども、一切カギカッコを使わないセリフの描写が読みづらい。下巻にも期待。続きを読む

    投稿日:2016.12.27

  • やすお

    やすお

    第二次世界大戦前後で活躍する特殊能力を持った超人の話。超人たちの回顧録で話は進む。上巻では超人のフォッグがクララ(超人を産み出した博士の娘、恐らく超人)との出会いまでが描かれる。この先、どうなるかは予測がつかないが、面白くなりそうな予感はある。引き続き下巻を読む予定。続きを読む

    投稿日:2016.06.12

  • wankosoba

    wankosoba

    クララが出てきてから一気に物語が動き出した感。
    邦題が詩的でいい。The violent century のままだったら手にとって無かったと思う。

    投稿日:2016.05.26

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