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森博嗣 / 幻冬舎文庫 (23件のレビュー)
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三日月
「相田家」という森博嗣のほぼ自伝らしい。 世間からは少し変わり者のような紀彦(森博嗣)の両親が駈落ちをして、紀彦と妹が生まれ、その子供たちがそれぞれ自立し家庭を持ち子供が生まれ、年を取った両親が亡くな…るまでの話。 特別なことは起こらないけれど、一つ一つのエピソードが独特で微笑ましい。 世間体を全く気にせず、合理的に生きているけど、実は愛情深い相田家の人たち。ドラマのようなほのぼの、ベタベタした関係じゃなく、それぞれが自立した大人で互いを尊重しつつ依存しない親子関係が潔くてよかった。 親の介護や実家の処分、お葬式のあり方などもものすごく参考になった。 世間の常識にとらわれず、自分の家族の在り方を今一度考えよう、って思えた。 続きを読む
投稿日:2023.10.19
imaht2
「喜嶋先生の静かな世界」の、世間の常識とは少し距離をとっているような淡々とした世界が好きなのだけど、その感じと地続き。 相田秋雄と紗江子という夫婦とその子どもたちによって、一定の期間だけ存在した家族に…ついての記録のような物語だ。家族は自然消滅していき、新たな家族関係が生まれる。これを、連綿とした一つの道のりに繋げようとすると、「イエ」という概念になりそうだけど、繋がりはもっと緩くていいのに、と思う私には、頷ける言葉があちこちに散らばる物語だった。親には親の人生があり、子には子の人生がある。シンプルだ。 「君の幸せの中に、子供たちを入れることは、どうかなと思う。それはやっぱり、エゴじゃないかな」 続きを読む
投稿日:2023.03.29
あきら
私小説っぽい感じで、森先生がどのようにして今の森先生になったのかよくわかる内容でした。どこまでが真実でどこからが創作だったのでしょうね…。ファンとしてはとっても気になるところ…笑
投稿日:2023.02.20
カズレゴ
私は紀彦さんとは似ても似つかない性格だと思うけど、何故か紀彦さんにとても感情移入しました。 置かれてる環境がなんとなく似てるからなのか、彼が発する言葉に逐一頷いていました。 森博嗣先生の私小説との事…ですが、物凄い告白のような気がします。続きを読む
投稿日:2022.03.09
めるこ
老後について考えさせられた。 自分は紀彦に共感できる。が、親や子どもが同じ価値観とは限らない。以前、老後の資金をしっかり貯めている母に、自分がしてもらったことに感謝する気持ちを込めて「老後の面倒を見る…より、子どもをちゃんと育てることが親孝行だと思っている」というようなことを言ったら、あんたは冷たい、と嫌がられた。それが一般的なんだろうな。でもその時は、母が普通の考えを持っていることに驚いた。続きを読む
投稿日:2021.02.14
tonveri
このレビューはネタバレを含みます
松本清張の”半生の記”を想起した。 著書自身は、私小説であること、家族小説というジャンルで執筆したわけではないことは、HPの作品紹介から伺える。 だが、読了した後に感じたことは、著書が経験したことが本書に殆ど収まっていることを考えると、私小説ではないかと感じる。上梓した数々の親書、エッセィから推察に過ぎないが・・。 著書の他作品を拝読されたことがある方にとっては、とっつきにくい作品かと感じる。 会話文は、最終章に同情するのみとなる。著者がこの作品を上梓したまでの生涯を垣間見たいようであれば、この作品が一番かなと感じる。
投稿日:2020.03.08
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