【感想】BLEACH カラー版 44

東仙要が表紙。東仙の台詞「思っていたより醜いな」は皮肉が効いている。狛村に対する台詞ではなく、狛村の目に映る自分自身のことを言っていたとの解釈もある。

東仙が死神に怒る理由は小説版『BLEACH C…an't Fear Your Own World』に詳しい。むしろ反旗を翻して当然と思える。藍染惣右介が東仙を殺した理由も失敗した部下を用済みと切り捨てるステレオタイプな悪の親玉とは異なっていた。

朽木白哉と更木剣八は十三番隊隊長としての実力を見せた。バトル漫画は強さのインフレによって、『ドラゴンボール』の亀仙人のようになってしまうこともある。十三番隊隊長は格を落としていない。逆にヤミーは十刃最強との設定の割に良いところがなかった。

巨大化して強くなるキャラクターは千年血戦篇でもジェラルド・ヴァルキリーが登場した。これの戦いは長くて間延びした。千年血戦篇のアニメ化ではジェラルドとの戦いの展開を変えることをリクエストする声が出るくらいである。ヤミーとの戦いくらいにあっさりした方が良いかもしれない。続きを読む

44巻で一番衝撃を受けたのは、東仙要から漂った小物臭でしょうか。破面側の真ボスチームの愛染、市丸、東仙の3名だと思っていたのに、死神を裏切った理由が浅かった…！いや、別にきっかけはこんな感じだと思うん…だけど、それだけ？っていうか、それなりに愛染に対する思いとか何かがあるかと思っていたのに、もしかすると大した理由なかったのか？愛染、市丸、東仙の3人は、それなりの正義を見せて欲しいというか、敵としての理がある感じに描いて欲しいんだけどな。続きを読む