【感想】薔薇いろのメランコリヤ

小池真理子 / 角川文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • mi-key

    mi-key

    美しく気高い詩人のエマに拾われた18歳の野乃。
    エマに憧れ、エマの真似をし、エマと関係を持った男たちを受け入れる日々。
    ところが、ある青年詩人の登場により、エマとの甘い生活は次第に均衡を欠いていく。
    単純な好みで言えば、あまり好きなタイプの小説ではなかった。
    野乃の、世の中を斜めに見るような性質と、反するようでいながら同居する、エマに対する子どもっぽい感情とがなかなか受け止められなかった。
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    投稿日:2021.08.31

  • うり

    うり

    エマが浮世離れしていて現実感がわかず、どこか驕っているようにも見えてしまうけれど、それも含めてエマの魅力なんだろうな。
    そんなエマが普通の女のように恋に落ちてしまう。
    そのつまらなさに苛立つのは私も同じです。
    エマが失恋から自分の老いを認め、野乃を思いやってくれたことがせめてもの救いですかね。
    2016.1.1
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    投稿日:2017.01.02

  • takosuke

    takosuke

    小池作品の文章って本当に美人だなぁと思います。すっと背筋の伸びた美人な文章。でも美人な女の人って綺麗だけどそのせいで近寄りがたくもある。この作品は特にそれが顕著な感じがします。
    初めて読んだときは大学生だったけど、エマの「あなたとは、たくさんの男、共有してたわね」って言う言葉が大人っぽくて素敵で、エマにそう言わせた野乃ってすごいなと思いました。大人なエマにそんな風に言われる野乃に憧れました。それは今でも変わらないです。
    ただ、野乃の歳を超えたら今度は野乃の幼さが目立つような気がしてならなくなりました。
    大人のエマと野乃ではなく、エマと子供の野乃という感じです。
    作品を通じてエマの魅力を語り続けた野乃だけど、これはエマに魅せられ憧れた野乃の青春小説なのかもしれないと思いました。ラストはどことなく甘酸っぱく、そしてほろ苦い不思議な気分でした。
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    投稿日:2014.07.07

  • kaizen

    kaizen

    このレビューはネタバレを含みます

    2000年から2001年 マリクレール連載。
    小池真理子の魔法で、雑誌にちちんぷいぷいとするとできあがる物語。

    型紙ができていて、そこに雑誌の粉を流し込むだけ。
    いろいろな思い,思惑はあるのだろう。

    ヨーロッパへの脱出。
    結婚。
    再開。

    最後の急展開と、再開という小間割りは小池真理子風。
    この技習得したい。

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    投稿日:2012.11.06

  • km

    km

    この作者の作品はあえてジャンル分けすると、ホラー・恋愛・ミステリなど多方面に渡ると思う。

    小生は主作品が恋愛小説だとしたら、ほとんど食指は動かない。

    が、裏表紙等のあらすじを読めば大体どんな作品かわかるけれど、この著者だけは恋愛小説でもとりあえず読んでしまう。

    この種の本は、何があったという事実だけを考えると2ー3行で説明できてしまうのに、心の動きを丁寧に書くとこういう文章の量になってしまうんだな~と思った。
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    投稿日:2012.03.28

  • あっちゃん

    あっちゃん

    大学生のころ読んだ・・・とゆうか途中で挫折(笑)
    そろそろアラサーなので、理解できるかな・・また読み返してみたいと思う。(2011.2.19)

    からの、久しぶりに本を開いた。
    30になって読み返してみると、とっても読みやすかった。
    なんでだろう。私も落ち着いちゃったのかな。
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    投稿日:2011.02.19

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