【感想】空海! 感動の言葉

大栗道榮 / 中経の文庫
(3件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • そらら

    そらら

    「空海!感動の人生学」が良かったので引き続き、本書を買って読んでみた。
    学生時代、講義で「秘蔵宝やく」など空海の著作に触れたことがあるが、西洋哲学以上に摩訶不思議な「我」を越えた「識」の世界、宇宙の哲学が広がり難解極まりなかったことを覚えているが、
    この本はそんなことなく、空海さまの言葉を現代語でも分かりやすいように懇親丁寧に解説してくれて、私たちのふだんの「生き方」に密着したものとなっています。
    著者は自分のことを「和尚」と呼んでいてとても近親感が持てて、また自分の体験などを織り交ぜて易しく私たちに語りかけるように説法してくださいます。
    ただ、和尚が心の病とか精神病院に偏見を持っているような気がしたのはなんとなく悲しかったが・・・。

    心に残ったお説法、言葉をあげておきますね。
    「坊主は五百年先をみなければあかんぞ。」
    「仏は自分の心の中にいる。」
    「人間は何度生き死にを繰り返しても、なぜ生まれるのか、なぜ死ぬのかを知らない。」
    「時機が来なければお釈迦様は説法をなさらない。縁なき衆生は度し難し。」
    「背筋を伸ばして静かに心を落ち着けて坐ること」
    「ベストセラーが必ずしもいい本とは限らない。」
    「いくら多くの知識を詰め込んでも金儲けや立身出世のためだけでは何にもならない。」
    「後光が差すような徳を持った人は、決してそれを人前に出しません。」
    「菩薩の心構えは、相手と同じ目の高さになって対応すること。」
    「自分の心の中には、如来、菩薩、縁覚、声聞、天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄の十の世界が重なり合うようにしてある。」
    「優れた主君は、仕える者の性質を生かして、楽しく働かせる。」
    「陰口は一番いけない」
    「本当の雄弁家は口下手である。」
    「頭の中が仏教知識で満タンになったとしても、身近なところで善い行いをしない人はあの世で仏さまに嫌われます。」
    「人は自分の痛みは辛抱できないが、他人の痛みは百年でも辛抱できます。」
    「もしかすると、私たちの考えていることが、光を知らない深海魚の考えている世の中と同じじゃないだろうか。」
    「空海さんは、自分は生きていながら仏になろうという大きな欲ををもって、一生涯かけて修行をなされました。その反面、世の中のすべての人々の幸せのため尽くされたのです。」

    空海さん、私も仏を目指します
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    投稿日:2013.07.25

  • purupurumayuge

    purupurumayuge

    他の本を読んで空海さんに興味がわいたので読んでみました。
    空海さんのお言葉を和尚さんが解説しています。
    生きていると、いろいろなことに追われて、大事なことを忘れてしまっているんだと感じました。
    わかりやすく、ためになりました。続きを読む

    投稿日:2012.11.04

  • fukunobu

    fukunobu

    空海の言葉を現代語で判りやすく解説。
    いわゆるお坊さんの説教を書いたものですね。

    生き方というか、倫理観というかの当たり前のことなんだけど忘れがちなことを、端的に判りやすく書かれている。

    そういう意味では(特に特別なことを言っているわけではないのだが)名言が多い。

    感応道教。。師僧と弟子の息の合ったとき。。。でないと技は伝授しないというのは、なかなか興味深く。
    確かに聞く準備ができていないときにどんなにいいことをいっても弟子は浸み込むように理解できないのは確かにそうなんだなーと。時代が変わっても悩みは一緒です(笑
    続きを読む

    投稿日:2011.11.06

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