新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
関川夏央 / 講談社文庫 (1件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
Rocketman3
オーソドックスなハードボイルドだが4篇ともよかった。探偵は腹が出ようが仕事がなかろうがヤクザににらまれようがダンディズムを持ち続けようとする。そのダンディズムはチャンドラーのそれとは異なり、少し疲れた…中年が入っていて美女には弱い。それでも名探偵にはダンディズムが必要なのだ。たとえ名前は必要なくとも。 文章のレトリックも心地よいし、2話目のリスボンという舞台設定にもやられた。仕事を依頼する老人はなんといっても藤村俊二だな。1、4話の事件が解決するようなしないような、放り投げるような結末もいい。またヤクザの黒崎、そして3話の大坪のふたりと探偵との独特の距離感を保った絡み方がなんともいえず心地よくかっこいい。ときどき思い出したように読むと、その度にほろ苦さややるせない哀しみを噛み締められそうな作品。続きを読む
投稿日:2018.10.15
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。