【感想】ヴィラ・マグノリアの殺人

若竹七海 / 光文社文庫
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
4
12
14
1
1

ブクログレビュー

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  • ほりんちゅ

    ほりんちゅ

    葉崎市にあるヴィラマグノリア。
    嘗ての前田家の敷地に建てられた住宅10軒。街に遠くて使い勝手は悪いが海には近い個性的な住宅地。
    空家で身元不明の死体が発見される。犯人は住人か。個性的な住人たちへの捜査が進む中、住人の一人が殺害される。
    連続殺人事件。犯人は同じか?
    それぞれに理由がある殺人。
    謎解きを楽しむ物語ではなく、住人たちの個性が楽しめる。コーシーミステリー。
    恥ずかしながら面白さを初めて知りました。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.13

  • ハルめめ

    ハルめめ

    葉崎市シリーズ第1弾。10棟建てのヴィラ・葉崎マグノリアで、空き家だった1棟で密室殺人事件が発生。登場人物の住人たちのキャラが濃くて癖が強い。最初から散りばめられていた伏線の回収の仕方もお見事。犯人は全然想像できていなかった。途中、アルバイトの葉村さんが登場したね。若竹さんの良さが詰まったコージー・ミステリ。続きを読む

    投稿日:2023.11.17

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    ミステリ
    「海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって――。
     粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作!」
    続きを読む

    投稿日:2023.09.15

  • m.cafe

    m.cafe

    海辺の街にある〈ヴィラ・葉埼マグノリア〉という、全部で十軒からなる建売住宅の空き家になった三号棟で、死体が発見される。
    外からは鍵がかかっていて、被害者の顔は完全につぶされていた。

    登場人物がやたらに多くて、どの人物も個性が強く、みんながそれぞれの秘密を抱えていて裏がありそうで、誰もが犯人のように思えてくる。

    ヴィラの住人に加えて、警部補と巡査部長の名コンビの掛け合いと、粘り強い聞き込み捜査も面白く見事なものだった。
    そして、死体の身元もわからないまま、第二の殺人が起きて…。

    ユーモアたっぷりのミステリーで、怖がりの私でも楽しく読むことができました。
    見事な推理、住人たちの生活も落ち着いて何とかスッキリ片付いたと思っていたら、結末が二転三転としていって、まるで洒落た映画を観ていたような気分です。
    葉埼シリーズ、他の作品も読んでみたいです。
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    投稿日:2022.07.31

  • おゆ

    おゆ

    若竹七海〈葉先市シリーズ〉第一作。

    今までコージーミステリというものはあまり意識して読んでこなかったけれど、イメージにあった「お茶とお菓子を食べながら謎解き談義」というものとは全然違っていて(どこでそんなイメージを得たのかは定かではないが)殺人は起こるしけっこうドロドロとした人間関係の中で事件は進むしで、とても面白かった。

    因みに、コージーミステリの特徴(wikiからの引用)。

    “特徴としては

    探偵役が警察官、私立探偵などの職業的捜査官ではなく素人であること
    容疑者が極めて狭い範囲のコミュニティに属している
    暴力表現を極力排除していること
    などがあげられる。”

    とのことである。なるほどね。

    文体というかお話としては、同じ若竹七海の大人気シリーズ〈葉村晶〉よりもコミカルな表現が多く、登場人物は多いもののキャラが立っていて覚えやすく、読みやすい。
    詳しくは書かないけれど葉村シリーズ読者にも嬉しい部分があって、サービス満点、という感じ。

    シリーズ読み進めようと思います。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.13

  • fattycatlover

    fattycatlover

    このレビューはネタバレを含みます

    好きな著者だったので。

    車が無ければ暮らせないにもかかわらず、
    駐車場は坂の下、
    街に向かうには渋滞必至、
    買い物にも通勤にも通学にも充分不便な
    ヴィラ・マグノリア。
    それでも海は近く、眺めは良く、
    白い壁に青い屋根が美しいヴィラ・マグノリア。

    読み始めてすぐ、ここに住みたくなるのはなぜだろう。
    欠点ばかりをあげつらっているように見えるのに、
    それらを補って余りある何かがあることを、
    天邪鬼的に期待してしまうのだろうか。
    それとも、
    個性豊かな住人たちのせいだろうか。

    ある日突然、
    空き家の3号棟で死体が見つかったとしても。

    当然のように面白かった。
    特定の登場人物に感情移入しないように読んでいるせいか、
    シリーズものより軽妙な感じだった。

    個人的には、
    死体発見時に入院したいた嫌われ者の男が犯人、
    という仮説が気に入っていた。

    そして、本屋の店員が葉村? 葉村!と思った読者が、
    山ほどいるに違いない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.10.28

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