【感想】清涼院流水の小説作法

清涼院流水 / PHP研究所
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 愛と幻想

    愛と幻想

    意欲的でスマートな作家の書いた小説についての本。オーソドックスな小説家ではないからこそ小説の輪郭をクリアにとらえているような気もする。筒井康隆「創作の極意と掟」とこれを読むことできっとある種の書き手は何かから解放される。小説という枠でなら大方この二冊で枠組みやら形式やら方法について気持ちの整理がつくと思う。そしたら後は自分の思うように自分らしく書くだけ。そういう気分にさせてくれる。続きを読む

    投稿日:2017.12.18

  • nyonboo48

    nyonboo48

    「小説の書き方」が(ご本人も目指されているように)読みやすく分かり易い文章で書かれている。舞台裏を聞かされると、あの作家やあの作家も苦労して書いているのかなと想像してしまう。そして清涼院氏が挑み続けているがゆえに、批判に晒され続けてきた状況というのが、思っていた以上だった。最近彼の著書から離れてしまっているので、近いうちにまた読んでみたい。続きを読む

    投稿日:2017.11.04

  • nakamakura

    nakamakura

    普通じゃ生き残れない、と、トリッキーなことを繰り返しているミステリ作家さんだそうです(この方の本は読んだことがないのです)。ただ、自分に対する自負があり、面白ければいいんだ、という態度はなんだかあっけらかんとしていて、嫌味な感じはせず、真剣に取り組んでいるんだな、という印象でした。小説作法・・・書き方を作法、と思って買うと失敗するかな・・・。続きを読む

    投稿日:2012.08.06

  • YOU

    YOU

    氏の過去と現在に興味のある方は是非。ひとつのフィクションとして、あるいはひとつの読み物として面白く読めた。本当にそんなことを考えていたのかと疑念の思いは消えないのだけど。

    投稿日:2011.11.19

  • phonda

    phonda

    作品を1冊も読んだことがないのに、いきなりここから入ってしまって大丈夫だろうかと思いつつ購入。

    1200の密室で1200人が殺され、ときに犠牲者は10億人、推理は駄洒落、などという、ふざけきったミステリーを書き続けている、著者その人に興味をもったところがあるので、むしろ最適な本だった。

    予想していた通り、とても真面目な人である。少し高慢さが目立つが、Amazon 等のレビューで作品がこき下ろされているのを見ると、自分の志を支える態度としてまっとうであるように思える。

    まあ、物書きが気さくで人当たりの良い人などであったら、かえって信用ならないと僕などは思うわけで。

    「阪神淡路大震災の闇から誕生した自分」という作家としての自覚と、その作風を結びつける説明が、すごく腑に落ちて良かった。
    続きを読む

    投稿日:2011.10.29

  • nekobeck

    nekobeck

    清涼院流水さん、ご近所の出身だったとは驚き。しかも谷川流さんと同じ夙川がペンネームの基になっているよう。小説の作法というほど硬いものではなく、ファンがご本人の姿を垣間見るのにいいかもしれません。デビュー当時に受けた出版界の大御所のいじめ話が出てきます。私も20年位前に当時大学院在学中の作家さんから、僕らが京都を舞台にどんなに面白い推理小説を書いても大御所の圧力で出版されないんですよと聞いたことがあります。今では超有名な本格派推理小説家になられたので大丈夫ですが。続きを読む

    投稿日:2011.10.16

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