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町田康 / 講談社文庫 (58件のレビュー)
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こしあん
最初は取っ付き難い文章に思えるけど、町田康節がどんどんクセになってくる。「ちょらちょらと歩く」等の独特な言い回しが大好き。 猫たちに翻弄される町田さんの泣き笑いの日々に、思わず「はは、おもろ」と笑…ってしまう。 間に挟まれている写真がまた、良いなぁ。猫達がとても幸せそう。 ヘッケの章は、一緒に暮らしていた先代猫の事を思い出し、悲しくなった。 町田さんはそうは思わないと言うけれど、たとえ少しの期間だとしても、ヘッケは町田さんと奥さんの元で過ごし、愛情を浴びることが出来て幸せだったんじゃないかと思う。 町田さんの猫愛に暖かい気持ちになる一冊。 猫様との時間をもっと大事にしたくなった。続きを読む
投稿日:2024.01.30
ピコ
実家の近所には猫屋敷って呼ばれてる家があった。背の高い雑草が鬱蒼と生いしげるボロい家の周りに、野良猫が何十匹もたむろしてた。うちの婆ちゃんは汚いって言ってそこに行かせようとしないけど、友だちが猫屋敷に…遊びに行こう行こうって言う。でも私はやっぱり不気味で。その頃に、猫は怖くて汚いっていうイメージを持ったんだと思う。 しかしたまたま家にあったこの本を読んで猫に対する価値観が変わって、エンパシーのようなものが芽生えた気がする。猫のことはもう怖いとも汚いとも思わないけど、猫屋敷は今どうなってるのだろうか続きを読む
投稿日:2023.05.09
いしかわ
猫派か犬派かと聞かれると「鳥派」と答えていた私が、実家の庭に来た野鳥が野良猫に食べられたトラウマを抱えながらも、町田康作品ならばと読んでみたら一気に猫の愛らしさに心を奪われた、そんな本です。
投稿日:2023.02.15
115
他人の家の猫の話を聞いても…という思いがありながら、町田康はこういう場合どんな文章を書くんだろうという好奇心とちょっとの期待のもと読み進めていったらめちゃくちゃ良くてびっくりした。 悪口が全然書かれ…ていない!人間が頭を垂れている! 文章の小気味の良さは変わらずあって読みやすいのもあるんだけれど、ずっと猫たちに対しての愛しさが滲み出ててちょっと笑っちゃったり切なくなったりほくほくしたりした。 挿入されてる写真もありがたい…続きを読む
投稿日:2022.07.30
り
著者と4匹の猫との暮らし。 そのうち2匹は看取るところまで書いてあって、自分の猫の将来を思い、たまらない気持ちにもなった。 要求の多いうちの猫にも、今出来る限り応えようと思った。
投稿日:2021.12.30
憎し味噌
涙が止まらなかった、猫との日々をもっともっと大事にしたいって思えた 写真も素敵で文章と合わせてみていても感情を揺さぶられるとても素敵な作品
投稿日:2021.01.22
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