【感想】他力

五木寛之 / 幻冬舎文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • seiyan36

    seiyan36

    この作品は、1998年に発行されました。
    したがって、著者が66歳位の時に書かれたものと思われます。

    70頁に五木さんの家族が亡くなられた年齢が書かれている。
    ・母親 42歳
    ・父親 56歳
    ・弟 幼い頃
    ・もう一人の弟 42歳

    五木さんだけが長生きしているようで、心のどこかに、既に、もう死ぬことがあっても、それはそれで仕方がないとの覚悟ができていたようです。

    自分の場合は、実母が82歳、義母(と言っても私達は事実婚)が91歳、で健在。
    自分が先に死ぬわけにはいかないという、妙なプレッシャーがある。

    この本の解説を書かれているのは、松永伍一さん(1930~2008年)。
    私は、存じ上げなかったのですが、色々な著作があるようですね。

    92頁に、「本物のプラス思考は、究極のマイナス思考から」と書かれている。
    ゴータマを例に挙げ、人生には、生老病死という4つの思うに任せぬことがあると。
    これは、時代が変わろうと、民族が異なろうと、人間の共通の運命的なもの。
    これを、五木さんは、究極のマイナス思考と捉えている。

    ところで、ゴータマの歩んだ道の詳細は良くは知りませんが、80歳でクシナガラの雑木林で行き倒れの生涯を終えたようです。
    で、最終的には、ゴータマは、人間の存在を肯定し、ブッダ(悟った人)と呼ばれるようになったとのことです。


    拾い読みにて、図書館に返却。
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    投稿日:2020.09.06

  • ゆみ

    ゆみ

    10年前の本だけど、今でも十分勉強になる本だ。
    折に触れて、読み返したくなる。

    人の手本にはなれないが、見本にはなれる。
    確かに。

    投稿日:2015.01.05

  • ルーシー☆

    ルーシー☆

    今まで「他力」という意味を勘違いしていました。

    この宇宙の大きな流れの中で、私も生かされている。
    この時代を上手に生きるには、「悲」を知ってこそ、本当のプラス思考が生まれ、「同治」の必要性があること

    いま、読んでよかったと思った。
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    投稿日:2012.06.13

  • しんたろう

    しんたろう

    仏教の世界では、人間は生まれてきた時から“四百四病”をその身に秘めているそうです。

    天然痘を発見したパスツール以来の西洋医学とは真逆。

    そこには“闘病”という発想は無く、“病と共に生きていく”という肯定のこころがあります。

    仏教ではこのことを“同治”というそうです。

    ボクは仏教のこともブッダのこともあまりよくわかりません。

    でもこの本を読んでいると、「仏教って、いまの時代に必要なんじゃないかな・・・?」と大いに考えさせられます。
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    投稿日:2011.04.27

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