【感想】現代「只管打坐」講義

藤田一照 / 佼成出版社
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  • yoichiokayama

    yoichiokayama

    「只管打坐」の概念を解説し、その上で、どのような実践や行動によって実現することができるのかを、詳しく解説していきます。
    坐禅がうまくいかないときに、努力の量を増やそうとするのではなく、努力の仕方を見直すことが必要と説きます。
    釈尊、道元禅師とを繋げる坐禅とは何かを探究していきます。

    「わたしの若いころの愛読書の一つであったパスカルの『パンセ』には「人間の不幸というものは、みなただ一つのこと、すなわち、部屋の中で静かに休んでいられないことから起こるのだ」という言葉がある。これはゆったりとくつろぐことができる本当の「家」を見出すことができない人間の不幸 (悲惨と言った方がいいかもしれない)を見事に言い当てた洞察の言葉であるが、残念なことにそれを解決する道は示してくれていない。天才と呼ぶにふさわしいあのパスカルでさえもそれを発見することができなかったようだが、ありがたいことにかれよりはるか昔にインドの釈尊がすでにその道を発見してくれている。それこそが「家に帰って穏やかに坐る」ことをストレートに学ぶ坐禅なのである。道元禅師が坐禅を普く勧めようとしたのも、それがパスカルの言った「すべての不幸の原因」の解決に直接つながるものだということを見ぬいていたからだ。われわれはその遺志を受け継いで、そのような坐禅を正しく、自らも行じつつ他にも伝える努力を続けて行かなくてはならない。 ー 422ページ
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    投稿日:2021.06.23

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