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中嶋博行 / 講談社 (4件のレビュー)
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honno-遊民
10年ぶりの「検察特捜」シリーズ。 東京地検特捜部に異動した女検事岩崎紀美子が、神奈川県警とタッグを組み、巨悪に立ち向かう。 いささか暴走気味だが、上層部の抵抗に怯むことなく、真実を追究する姿勢には胸…のすく思いがする。 覚醒剤取引を急襲した麻薬Gメンが虐殺され、そこで使われた短機関銃の出所を巡り、自衛隊の関与が疑われる。 巨大な悪に挑むシングルマザーの彼女の行動を阻止せんと、幼い娘にも危機が迫る。 暴力団幹部の悪辣な工作や、防衛官僚と制服組の一部幹部が非常事態特別法制定を画策するという陰謀。 ハラハラドキドキの連続に、味方が敵にと二転三転する展開。 黒幕は想定内の人物だったが、ミステリーを加味したノンストップ・サスペンス。 弁護士でもある著者ゆえ、巻頭から専門用語を交えた法曹界の現状などの記述が続き、情報小説としても読むことが出来る。続きを読む
投稿日:2023.10.07
wake
著者の上梓作は初読。岩崎紀美子が主人公の「検察捜査」で乱歩賞受賞でそのシリーズ3作目だそうな。全然知らずに読んでみた。 いくら検事には捜査権があり、単独で公訴権があるとはいえ、こんなのは全くの建前で、…司法ピラミッドのヒエラルキーが絶対の世界であることは自明の理。なので岩崎の活躍は全くフィクションでおとぎ話に近いが、まあレディライオンだから、許しましょう。会話の端々も荒唐無稽な箇所があるが、まあそれにも目をつぶりましょう。これが前提であれば、流石弁護士の著者だけあって法曹界の描写は流石で説得力十分。ここまで大きな舞台設定でなくてもいいと思うが、プロットとその回収もなかなか(少し犯人グループがマヌケなのも目をつぶろう)。面白く拝読させていただきました。前2作も読んでみたい。続きを読む
投稿日:2023.06.22
sugahata
検察捜査シリーズ3作。覚醒剤の取引現場で密売人や麻取Gメンが惨殺される。バツイチシングルマザー東京地検特捜部検事岩崎紀美子が捜査を進める外為法違反案件と交差する…。上司や周囲の圧力をものともしない馬力…は圧巻。終末のどんでん返しもうまい!それにしても寡作がすぎる。続きを読む
投稿日:2023.06.10
Kuni
最後の最後まで、味方なのか敵なのか、黒幕って誰?みたいで、面白い内容でした。 ハードボイルドですね。また、この続編を期待したいです。
投稿日:2023.04.09
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