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佐々木実, 宇沢弘文 / 講談社現代新書100 (7件のレビュー)
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ケンジ
宇沢弘文氏のことは全く知らなかった が、この本で知の巨人であると認識した。 市場原理主義に対して何十年も前に問題に気付き、解決する方法を考えてきた人がいたことは嬉しい。 現在、この問題に多くの人が気付…いているというが、社会全体の総意になってはいないように思う。続きを読む
投稿日:2024.04.23
いっとく
とある講演会で、国土交通省の方が宇沢弘文『自動車の社会的費用』を紹介していたので、気になって入門本を読んでみました。 生い立ち以降は、経済学の教養ないと理解が難しいです。少なくとも私は無理でした(笑)…見えないものを定量化するのは難しいと思うので宇沢さんはすごいなあと思ったのとカーボンクレジット(この仕組みも私はイマイチ理解できてないけど)とかの議論でも活躍する姿を見たかったなぁ思いました。続きを読む
投稿日:2023.08.28
hiro1548
人の世には市場に任せてはいけないものがある。 それらを社会的共通資本としてとらえる。現状とは異なる資本主義の向き合い方だ。どうしてこの考え方が主流にならなかったのか。人間の欲望とはかくも強大ってわけだ…。続きを読む
投稿日:2023.06.01
mamo
こんな人だったんだとおもろきの1冊。 宇沢さんといえば、数学が得意で、経済学の科学化に貢献した人。でも、市場原理主義ではなくて、社会資本、公共財といったところにも、議論を広げた人という印象だった。 … が、これによると、もともと数学科だったのが、マルクスにいき、その後、アメリカで行動主義的な経済学者として業績をだしたのち、日本に帰ってからは、公害問題などに関心をもって取り組んだ人。 つまり価値中立的ではなく、価値判断をいれるしかないということをやった人なんですね。 これはすごいことだ。 そして、それを定性的に語るのではなくて、定量的、経済学の一般均衡論のロジックを使って、その理論の内在的なロジックをつかって、一般の経済学が範囲外にした社会的価値について議論するという立ち位置だっただな。続きを読む
投稿日:2023.04.02
KEIJI
親族の戦死体験、数学にのめり込んだ学生時代、経済学への転向、米国での成功と失望による帰国、公害問題への取り組みと、まるで大河ドラマを観ているかのような、1人の人間の生涯を描いたドラマチックな新書でした…。続きを読む
投稿日:2023.02.10
izusaku
このレビューはネタバレを含みます
宇沢氏の「社会的共通資本」と「自動車の社会的費用」を遠い昔に読んだことがあった。図書館の新着コーナーで本著を目にして迷いわず手に取った。 著者が最終頁で語っているように、宇沢氏は経済学者でもあり、思想家であるのだろう。 米国に渡った宇沢は得意の数学を活かして、資本財と消費財の二部門の経済を想定しウザワ・モデル(宇沢二部門モデル)を確立したという。そして、それはどうしても新古典派経済学や新自由主義(市場原理主義)と距離を置かざるを得ないものだったと。なぜなら経済学に「人の営み」を組み込む理論だったから。そして新古典派学派が自分達の経済学をベトナム戦争に持ち込む米国を離れ、日本に帰り、「人の営み」が疎外された経済に警鐘を鳴らし続けた。 「社会的共通資本は、一人一人の人間的尊厳を守り、魂の自立を支え、市民の基本的権利を最大限に維持するために、不可欠な役割を果たすものである」
投稿日:2022.12.14
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