【感想】生物を分けると世界が分かる 分類すると見えてくる、生物進化と地球の変遷

岡西政典 / ブルーバックス
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • MISHIMA Yukino

    MISHIMA Yukino

    分類学の意味や役割について考えたことはなかったが、ふーん、なるほど〜、「分ける」は「分かる」だよねー、と色々考えさせられました。

    投稿日:2024.01.07

  • 後光

    後光

    このレビューはネタバレを含みます

    新種の登録には何年もかかる

    分類学の基本は二名法(属名+種小名)

    分類の基準は
    ・イデアに基づき、理想的な形で分ける類型学的種概念
    ・変異や奇形を認める形態学的種概念
    ・子孫を残せるかどうかで分ける生物学的種概念

    別の場所に棲む動物の分類や隠蔽種、感染者と非感染者の分類の問題などがあるため、明確なルールはない

    まだ何種類の生物がいるかすらもわかっていない

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.06.12

  • izumowol

    izumowol

    最近手にすることの多い博物学・分類学関係の本で、著者はテヅルモヅルが専門。たまに難解で手こずることのあるブルーバックスではあるが、この本は分類学を学ぶに当たって読むのに格好の入門書だと思う。何度も言うようだが、本当、この分野のような基礎研究、そしてさらには人文学系の学究にも豊富に予算をつけて欲しいと切に思う。続きを読む

    投稿日:2022.12.18

  • はな

    はな

    私にとって分類学は身近なものであるが、分類学の有用性を説明するのが苦手だった。この本で筆者の「生き物を分けることは世界の理解に直結し、人類の生活を豊かにする」という主張にハッとさせられた。
    これは、その生物が棲む事のできる環境(ニッチ)を理解することが重要であり、私たちには分からないニッチの違いを、生物は感じ取り棲み分けしている。それを可能にする何かは、人類の生活を豊かにする何かである可能性は否定できないというものである。これらの考えは、分類学が生物や環境を扱う学問の基礎となる学問である所以だろう。続きを読む

    投稿日:2022.11.17

  • echigonojizake

    echigonojizake

    筆者の分類にかける思い、使命感が伝わってくる本。

    分けると分かるはよいタイトルですね。分けることによって、人間と人間以外の共通点・相違点が分かりやすくなる。分けて終わりではなく、それらを紡いでいくことも重要。トランプ登場などで分断が進んだといわれる世界で、著者のようなアプローチが通用するとよいなと感じました。

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    投稿日:2022.09.26

  • jube

    jube

    わかりやすくて良い入門書、クモヒトデの岡西政典博士による分類学の総説的なやつ。個人差あれど、小学高学年から大学生までエンジョイできるかと思う。分類学の基本、二名法、記載、命名規約が簡単に理解できる。中高生ぐらいがターゲットなのでは。参考文献やリファレンスのQRコードがついてて、とても親切。面白いのが細胞質不和合性、他科とのコラボレーションなど、最近特に進んできている”連携”などにも言及される。
    ここ数年、この分類学、進化生物学、遺伝学の本を読む機会が多いんだが、どうしても古ぅ〜い書籍や外国語書籍が多めなので、現代日本語本の良著が出てくるのはとても嬉しい。

    個人的には『新種の発見』のほうが好き。
    分類学にあんまり親しみのない人は『新種の発見』の前に本書を読んでおくと、わかりみが深くなると思われる。
    分類、ものすんご〜〜〜く面白いです。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.18

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