【感想】人はどう死ぬのか

久坂部羊 / 講談社現代新書
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
12
20
6
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • reon777

    reon777

    お医者さんで終末期医療を専門にしている人が書いた本

    どんな最新の医療でも死なないことはできない。
    最後は全員当たり前にただ死ぬ。それは必要以上に悲観的になる必要はない。そういう事実があるだけ。

    かる見込みがあれば治療を受けたいけれど 悲惨な延命治療は絶対に嫌というのは両立しない
    悲惨な延命治療が嫌だというのであれば、助かる見込みがあっても治療を受けない覚悟が必要

    救急車を呼んでしまうと病院に行く。病院では点滴や X 線や CT スキャンや 血液検査など あらゆる治療をしてしまう
    目の前で死にそうになってる人がいても 救急車を呼ばない覚悟が必要

    著者の父が 85歳で前立腺がんの診断を受けた時にはこれで長生きせんで済むと喜び 治療を進める医師にとんでもないと断りました

    死ぬ前の苦しみは拒絶すればするほど強くなります 受け入れる 気持ちになった方が軽く感じられます

    若い時から健康に注意した人は内臓が丈夫なのでコロリとは死ねません コロリと死ぬのは若いうちから 不摂生をしてきた人です

    心筋梗塞や脳梗塞やくも膜下出血は 発作が起きた後にすぐ死ぬと思われているかもしれませんが 実際には激しい痛みを感じます

    老衰も安らかなイメージがありますが 実際は視力 張力の衰えや 味覚の衰え 体中の痛み 下の世話 筋力低下 呼吸が苦しい など 簡単には死ねません

    癌で死ぬことが一番人気。ある程度の死ぬ時期がわかるのでその間に好きなことができます
    ただ 注意点として 癌を治そうと思うと苦しいです。過度な治療になって 副作用で苦しみます。ほどほどの治療で様子を見て治療の効果より副作用の方が大きくなったら潔く 治療を止めるのが良い

    上手な 最期とは。苦しみや痛みのない死。医療用の麻薬や鎮静剤を医者に頼めば良い。どちらも入院しなくても在宅医療で使える。ただし 死ぬのは 生物としての生命の終わりなので ある程度 苦しいのは当たり前。受け入れる 気持ちになれば少しは 和らぎます。

    病院に行かないことが最適解。病院は患者さんが来たら検査と治療をやらざるを得ない。延命治療をやらざるを得ない。

    病院に行くべき時もある。元気だった人が急に倒れた時や コロナなどの感染症の場合は病院に行った方が良い。逆に超高齢の人や 末期がんの人で徐々に死に近づいている場合は病院に行かずにいた方が良い。病院に行くと助かる可能性はあるけれど 悲惨な延命治療になる危険性もある。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.27

  • 小寅

    小寅

    Amazonオーディブルで聴いた。

    終末期のことを家族で話し合って共通認識を持っておくことは大事だよね。

    それはその通りだけど、この著者さん、結構偏ったというか、極端な思想のような気もした。

    んなふうに生きてきても、最後にうまく死ぬのは難しい。
    そのラインを超えるときは、やはりまったく苦しみがないというわけにはいかない。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.25

  • tomo

    tomo

    著者の小説は大体読んでいて、死生観など共感するところがあったので初めて小説以外も読んでみた。

    医療に生かされることへの抵抗は抱いていたんだけど、ここまで言われると「そうはいってもさ、、、」と思ってしまうひねくれ者発生。
    治るなら治療したいけど、治らず苦しむくらいなら治療は望まない、なんて都合のよいことはできないんだよなーと感じた。

    個人としては長生きへの執着はないつもりだったけど、子どもが小さいうちは生きていたいという気持ちは拭えない。
    あと、死が高齢者メインで語られているように感じたけど、これがもし幼い我が子だったら、胃ろうも人工呼吸器も拒否して、という選択肢がどきるかというとちょっとできない気がした。

    いずれにせよ、死への覚悟はある方、と思っていたのが結局は都合の良い覚悟に過ぎなかったのだなとは思った。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.21

  • 赤いオクトパス

    赤いオクトパス

    長生きしたいと思って、毎日トレーニングしているが、不摂生した方がポックリ死ぬという表記をみてナルホドと思ってしまった。
    死ぬというのは悩みが尽きない。

    投稿日:2024.05.20

  • tokyoparisienne

    tokyoparisienne

    死に目に遭うことを大事にするより生きている時に会う時間を大切にするということを心に留めて、大切な人たちとの時間を過ごしていきたいとおもいました。死に方についてというより、生き方を学べる一冊です。

    投稿日:2024.04.26

  • キャンティ

    キャンティ

    ・病院での最後の場合、
    心肺停止になった時は、無益な蘇生処置は必要ありません、と伝えておく。
    →安らかに死ねる可能性が高くなる
    死に目に会うことに執着しない。

    ・がんとの共存
    根絶しようとすると過度な治療を受けて副作用で苦しんだり、場合によっては逆に命を縮めてしまう。
    過度な治療ではなく、ほどほどの治療で様子を見て、治療の効果より副作用の方が大きくなったら潔く治療を止める。
    がんで上手に死ぬ。
    腫瘍内科・化学療法科(抗がん剤(分子標的薬)・免疫療法(オプジーボ))

    続きを読む

    投稿日:2024.04.09

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。