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小池真理子 / 中公文庫 (29件のレビュー)
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J.T.Hammer
急逝した親友の愛人から寄せられるアプローチに揺れる主人公の様子を著した「エリカ」は、彼女が抱く微妙な感情の動きが仔細に表現され、数々のサスペンスものを手掛けてきた作者ならではの心理的描写が際立つ。登場…人物の関係性はアントニオーニが監督した「情事」にも通じ、シネフィルの小池真理子があの映画をモチーフとしたように思えなくもない。本作の主題とも言える「愛の不毛」を撮り続けたフィルムメーカーがアントニオーニであることを考えれば、両者の繋がりが見えてくる 世の中に溢れる数多の「愛」のなかに、まやかしではない真実の「愛」は一体どれくらい存在するのか。永遠に手には入らないと知りながらも、それを求めて止まないのはきっとエリカだけに限らないだろう続きを読む
投稿日:2024.03.07
いちこ
リーダブルなストーリーと細部まで美しい文章、恋とも言い難い割りきれない感情。 丁寧に書かれた小説でした。
投稿日:2022.02.15
19731127ao
やめたことはないけど本気でやめようと。 いつからこんなことに。 かなり根深いな。 もう焦がれた真理子さんはいないのかな。
投稿日:2021.12.31
エリカ
同じ名前の本なのでいつもは読まないタイプの読んだけど読んでみた。本当の愛を見つけることができない人たちを描いていた。細かく心情が描かれていて共感できるところも割とあった。
投稿日:2021.12.28
マロさま
好きな作家なので読み始めたが、登場人物が胸糞悪くて、途中何度も放り出しそうになった。 どんでん返しがあることを期待して最後まで読んだが、正直不快。
投稿日:2019.04.08
reinou
このレビューはネタバレを含みます
愛を信じたいが、信じきれない女。愛の成就をプレイないしゲームと考えている男、いびつな形でしか純愛を表現出来ない少年(年齢では違うが、精神年齢では間違いなく少年)。この三者の三角関係にすらならないディスコミュニケーションを描く。大人の二人の関係はやや陳腐、通俗的だが、これが、少年と女の愛のすれ違いを際立たせる効果があった。その意味で、二人の心のすれ違い、少年の傷心をもう少しうまく描いて欲しかったところ。
投稿日:2017.01.17
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