【感想】増補 女性解放という思想

江原由美子 / ちくま学芸文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ヒラハラ

    ヒラハラ

    「「差別の論理」とその批判──「差異」は「差別」の根拠ではない」を中心に。

    私は「差異の意味を変え」られているだろうか?

    Twitterの「「身体的性差がある(根拠、理由、原因)から女性は差別されている」を否定しても「女性は差別されている」は否定されないよ」
    https://twitter.com/hiraharakurita/status/1638134609304227841?s=46&t=fj_uGYOVUoBmUhGvZznYew
    に小宮友根氏からコメントいただき読んでみた。
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    投稿日:2023.03.26

  • lonesinker

    lonesinker

    オリジナルは1985年刊行だが、著者自身も述べるように、ここで論じられている問題の根本は今とほとんど変わっていない。男女共同参画基本法ができようと、女性活躍推進法ができようと、女性たちは今もあいかわらず「平等に扱ってくれと言うのなら男と同じ基準でやる覚悟はあるのか、あとで泣き言を言うんじゃないぞ」と恫喝されているのだ。
    と同時に、イリイチのジェンダー論を鋭く批判する「女性解放論の現在」を読むと、1980年代にフェミニストたちが激しく論争していた「女性解放とは何か、そのためにどのような社会改革が必要なのか」という問いが、いまどれだけ共有されているだろうかとも思う。このとき共有されていた問題意識とは、近代資本主義の枠組みをそのままにしておいて平等な参入だけを求めても女性解放は達成されないということだった。女性解放の運動は、平等と同時に社会変革をめざすものでなくてはならなかったのだ。冷戦が資本主義の勝利に終わった今日、この「大きな問題」はフェミニズムの問題として正面から論じられることはほとんどない。それは女性の解放、いやすべての人の解放にとって進歩なのか、後退なのか。そんなことをあらためて思う。
    また、ウーマンリブについて扱った論文2本や、これにつながる「からかいの政治学」がとてもよい。伝説的な運動ではあるが実態が伝わっていないウーマンリブとは、何を問いかけていたのか、いかなる点において画期的だったのか、なぜ激しい反発を引き起こしたのか、非常に分析的に記述されていて、多くの個人的回想録とはまた違った観点からこの運動をふりかえるために重要。
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    投稿日:2022.02.08

  • aiko22

    aiko22

    冒頭の増補部分(その後の女性たち―1985-2020年)だけでおなかいっぱいになった。(読み切れてない)

    投稿日:2021.07.13

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