【感想】おれの墓で踊れ

エイダン・チェンバーズ, 浅羽莢子 / 徳間文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
7
4
3
1
0

ブクログレビュー

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  • yura

    yura

    1回しか読んでないから深くまではわからないので暇があるときに読み直したい

    ちなみに小説読んだ後に観た映画もよかった!!のでおすすめ

    投稿日:2023.12.22

  • ユウキ

    ユウキ

    魔法の豆缶を持った男の子を失った、混乱。
    カーリが指摘した、真実。
    ハルは、魔法の豆缶を持った男の子を愛するのではなく、バリー自身を愛さなければならなかったのだ。
    ハルが、ハルとして、ハル自身の足で、この先も生きていくために。
    だからハルは、バリーの墓の上で踊るのだ。
    誓いのために。バリーのために。バリーと向き合うために。

    ハルの混乱、悲しみ、絶望、そして変化、脱皮。
    それらが心に流れ込んできて、苦しくなる。
    生きることは、苦しい。
    苦しいのに、人生は続いていくのだ。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.23

  • みけ猫

    みけ猫

    たぶんブロークバックマウンテンを検索しまくっていたせいで、Amazon botからおすすめされた一冊。

    まず、文章がえらく若いなー、と、とまどった。(翻訳で読んだのだけど)
    著者は若くしてデビューした作家で、その2作目とかかな?と思ったのだけど、Wikiで確認したら、1934年生まれで、1983年の作品、ってことは発表時48歳!
    ぜんぜん若くなくて驚いた。
    50歳間近でこんな若々しい作品書けるなんてすごい。
    全く好きな作風ではなかったけれど、そこは素直に感心した。
    私はもうこういうモラトリアムな感覚はとっくに忘れてしまっている。(めんどくさいだけのものなので、忘れても特に惜しくもないが)

    映画化済、と読み終わった後で知り、先ほど映画のトレイラーを見たが、何か違和感を感じて、「ん??この違和感は何だ?」と思ったら、理由は登場人物がフランス語をしゃべっていることだった。
    あまりに英文学どっぷりの文学青年的作品だったから、ちょっと驚いた。
    でも、話の内容はずばり「若さと愛について」なので、実際のところは大変にフランス映画向きですね。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.31

  • さよ

    さよ

    10代の頃から久しぶりに再読。表紙が派手になっていて驚く。

    主人公の一人称で、学生らしいけれん味溢れる文体なのだけど、比喩やエピソードが絶妙の位置に配置されていて、丁寧に描かれているのが窺える。
    時は切ない恋愛描写に目が行っていたけど、今読むと本当の主題は恋愛ではなく、自分と対話する、人と向き合うという事なんだと分かる。

    "言語というのはなんてすごいんだろう! たったひとことにこれだけの意味がある。それでも何も伝わらない。”
    ”「そう、誰かいたのは確かよ。でもあなたが思ってた人とは違った。わたしが思ってた人とも違ったかもしれない」”

    素晴らしい青春小説なんだけど、かなり明け透けな話もしているので青少年に勧めづらいかもしれない。でも読んで欲しい。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.25

  • NFCC図書館

    NFCC図書館

    フランソワ・オゾン監督「Summer of 85」原作!'21年8月公開はじめての「心の友」を失い傷つき混乱する16歳の少年の心理を深く描いた話題作。最も残酷な形で恋を失った少年の混乱と再生を描く、心に驚く青春小説。(e-honより)続きを読む

    投稿日:2022.05.16

  • フラニー

    フラニー

    映画を観る前に途中まで読んで放置していたのだが、
    文庫化されたことがなんだか嬉しくて
    読み直す。

    当たり前だろうけど…
    映画よりずっといい。

    ハルのバックグラウンドがよく分かるからかな。
    ヴォネガットが好きで、
    トールキンとその友だちの(ww)ルイスを馬鹿にしている。

    〈死〉に興味がある、取り憑かれている16歳の男の子ハル。墓荒らしの容疑で少年裁判所に起訴される。

    ハルが自ら再生?するために書きたおす、彼の手記の物語。それを書かせた、彼の文才に興味を持っていた教師のオジーが素晴らしい。(大丈夫、トールキンのすばらしさは、オジーがちゃんと訂正してます。「だがトールキンについてはまちがってるぞ。時とともに知恵がましたらわかるだろうが」と言った。がくっ。)

    それから、魅力的な18歳の男の子、ハルが子どもの頃から欲しがっていた、魔法の豆缶をもった少年、バリー。

    バリーに私もすっかり魅了されてしまった。
    スピードに惹かれることを、丁寧にハルに話して聞かせるシーンが好き。
    愛おしくて儚くて、この子が消えてしまうのは目に見える。その刹那的な怖さに依存してしまうハルの気持ちはわかる。

    ハルのゆめの欠片を、自分のことのように読んでしまう危険なほど好きな本だった。
    続きを読む

    投稿日:2022.03.27

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